中国・ベトナムを跨ぐツアーが新たなトレンドに

10月15日、竹の筏に乗って中越両国にまたがる徳天瀑布を遊覧する観光客。（撮影・鄺偉楠）

ここ数日、中国初の越境観光協力区「中越徳天（バンゾック）瀑布越境観光協力区」には、観光客が絶えず訪れている。中国・ベトナム両国の多くの観光客が協力区を通じてスムーズに「国境を越え」、思い立てばすぐに行ける「2ヶ国を跨ぐ日帰りツアー」を体験している。中国新聞社が伝えた。

貴州省から来た陳忠秀さんは取材に対し、「ここは山も水も美しく、絵のような風景だ。友達数人と一緒に前々から行きたいと思っていた中越国境の風情を味わいに来た。協力区の出入国手続きがとても便利で、異国情緒を感じることができる上、特徴的な観光プログラムをいろいろ体験することもできる。こういう越境ツアーは非常に斬新だ」と話した。

同協力区は中国の広西壮（チワン）族自治区とベトナム・カオバン省が共同で設置運営するものだ。中越を隔てる帰春河の上流にあり、広西壮族自治区崇左市大新県内の徳天瀑布と隣接するベトナムのバンゾック滝が連なり、アジア随一の国境を跨いだ壮大な滝の眺めを作り出している。

また同協力区の中越国境ストリートには、壮族の面白いゲームや両国の特徴的なグルメなどがあり、観光客の視覚と味覚の両方を楽しませてくれる。

同協力区は最近正式に運営開始した。関係当局は越境者数、越境遊覧時間、越境証明書発行など多方面にわたり、観光客のためにこの越境ツアーモデルをさらに最適化するとしている。（編集KS）

「人民網日本語版」2024年10月18日