約34.6kg! 有人宇宙船「神舟18号」が55種の「宇宙の特産物」を持ち帰る

人民網日本語版 2024年11月05日11:16

生命実験サンプルをチェックする科学研究者。(画像提供は中国科学院宇宙応用工学・技術センター)

生命実験サンプルをチェックする科学研究者(画像提供は中国科学院宇宙応用工学・技術センター)。

中国科学院宇宙応用工学・技術センターによると、中国の宇宙ステーション宇宙科学実験サンプル第7弾が4日、有人宇宙船「神舟18号」の帰還モジュールと共に無事帰還した。今回の科学実験サンプルは、宇宙生命科学、宇宙材料科学、微小重力燃焼科学などの計55種で、総重量は約34.6kg。新華社が伝えた。

生命実験サンプルには、ゼブラフィッシュ培地、アミノ酸、オリゴペプチド、メタン生成古細菌、放射線抵抗性微生物などの24種が含まれる。科学研究者は今後、主に水生生態系の宇宙環境における物質循環メカニズム、嫌気性古細菌の地球外環境への適応能力、極限環境における微生物の生存限界及び耐性の評価などの研究に取り組み、地球生命の惑星間伝播の可能性を探る。

生命実験サンプルをチェックする科学研究者(画像提供は中国科学院宇宙応用工学・技術センター)。

生命実験サンプルをチェックする科学研究者(画像提供は中国科学院宇宙応用工学・技術センター)。

材料実験サンプルには、高温耐火ニオブ合金、複合潤滑材料、光ファイバー、光学フィルムなどの30種が含まれる。科学研究者は今後、主に材料の成長、組成の偏析、凝固欠陥及び性能に対する重力の影響の法則の研究に取り組み、長寿命宇宙潤滑材料、精密電子機器用中性子遮蔽材料、防音断熱金属多孔材料などの宇宙応用を推進する。

今回の燃焼類実験サンプルは、メタンガス燃焼に基づいて合成されたナノ粒子材料だ。科学者は粒子の粒径、形態、格子構造などの分析を行い、地球外環境における重要な粒子材料の気相合成の関連技術の発展を後押しする。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年11月5日

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