中国単体容量最大の炭鉱地盤沈下地域太陽光発電所が発電開始
中国の単体で最大の炭鉱地盤沈下地域太陽光発電拠点プロジェクトである、蒙西藍海太陽光発電所が5日、正式に系統接続し発電開始した。同発電所の年間発電量は57億kWhに達し、200万世帯の年間電力消費量を賄える。年間で標準石炭消費量を171万トン、二酸化炭素排出量を約470万トン減らし、面積6万2700ヘクタールの植林に相当し、社会的、環境的、経済的効果が明らかだ。
蒙西藍海太陽光発電所が系統接続・発電開始した。画像提供は取材先
内蒙古(内モンゴル)自治区鄂爾多斯(オルドス)市に位置する蒙西藍海太陽光発電所は、発電所全体で約590万枚のソーラーパネルを設置し、総発電設備容量は300万kW、国の「西電東送(西部地域で発電した電力を東部地域に送電すること)、西部開発」における内蒙古西部―山東南部超高圧直流送電プロジェクトの重点関連プロジェクトだ。
同太陽光発電プロジェクトは石炭採掘待機エリアに位置する。石炭資源の採掘に伴い、ここで地盤沈下が発生する可能性がある。そのため同プロジェクトは初めて独特な「バネ」ソーラーパネル架台を大規模に採用した。地盤沈下が発生してもパネルの最良の受光角度を保証できる。また太陽光発電所は複数の太陽光発電ユニットを分割した。一部で地盤沈下が発生した場合、よりフレキシブルにパネルを調整することで、さらに多くの太陽光発電モジュールへの影響を回避できる。
またプロジェクト責任者によると、同プロジェクトは従来のコンクリートに代わる鋼材を架台の基礎とした。杭の直径はコンクリート既成杭の400mmから100 mmに縮小し、草原の生態への破壊を大幅に減らした。
発電所が「太陽光発電+生態」シーンを構築。画像提供は取材先
プロジェクトはさらに「パネルの上で発電、パネルの下で羊を飼育、農村振興、産業観光」の発展モデルを計画した。ソーラーパネルの下で優良牧草及び砂固定植物を栽培すると同時に、一部エリアで羊やニワトリなどを飼育し、太陽光発電と飼育を同時に行う複合生態発展モデルの実現を目指している。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年11月7日
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