2024年笹川杯日本研究論文コンクールが開催
中国日語教学研究会、吉林大学、公益財団法人・日本科学協会が共同で主催する「2024年笹川杯日本研究論文コンクール」の決勝戦が、10月12日に吉林大学で行われた。人民網が伝えた。
吉林大学外国語学院の張玫玫院長、中国教育部(省)高等学校外国語言文学類専業教学指導委員会日語分委員会の修剛主任委員、中国日語教学研究会の陳多友会長、公益財団法人・日本科学協会の和崎春日理事らが出席し、挨拶を行った。
今回のコンクールには、北京大学、中国人民大学、北京外国語大学、北京第二外国語学院、中央財経大学、天津外国語大学、吉林大学、東北師範大学、上海海事大学、東華大学など中国国内の52の高等教育機関から201本の論文の応募があり、一次審査を経て、最終的に言語グループと文化グループで10本ずつ、文学グループで9本の優れた論文が決勝に進んだ。論文の発表と審査委員による質疑応答を経て、最終的に特等賞3本、一等賞3本、二等賞7本、三等賞16本が決まった。
各賞の発表後、大連大学の宋協毅・元副学長、上海外国語大学日本文化経済学院の高潔院長、中国日語教学研究会の陳多友会長が講評を述べ、修剛氏が全体についての総評を述べてコンクールを締めくくった。
修剛氏は「決勝戦に残った論文には4つの特徴が見られた」と総括し、「1つ目はテーマの新しさだ。(決勝戦の)論文はどれも言語・文学・文化分野で多くの人が共に関心を寄せる最先端のテーマについての研究で、みなさんに目下の学術的動向を把握する力があることを示している。2つ目は規範性だ。テーマを選択した理由から先行研究の状況まで、さらには参考文献まで、非常によく規範に則っており、これはみなさんが学部段階で優れた学術的トレーニングを行っていることを示す。3つ目は日本語表現のなめらかさ、4つ目は若々しさだ」と述べた。また修氏はいくつかの改善点も指摘し、「論証のパターン化を避けなければならない。結果ありきの論証を行ってはならない」、「言語面の基礎をしっかりと固め、口語の表現能力を高めなければならない」とアドバイスした。
和崎氏は人民網の取材に答える中で、「よく本を読んでいて、理論をしっかり押さえている。そういう印象が強かった。中日の友好関係を理想として持っている論文が多かった。中日の友好関係のためにこれをやるという情熱、理想と思想が感じられたのが非常に印象に残った」と述べた。
「笹川杯日本研究論文コンクール」は、中国国内の大学の日本語専攻の1-3年の学部生を対象に、個人または3人以内の小グループで執筆した論文を募集する。2018年にスタートしてから7年連続で行われ、中日の大学生の相互理解を促進し、これから中日の友好交流を担う卓越した人材を育成し、中国の日本語教育を発展させる上で重要な意義を持つ学術イベントとなっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年11月11日
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