世界バドミントン連盟がルール改定 心停止など緊急時は医師のコート入場が可能に

人民網日本語版 2024年11月21日10:22

世界バドミントン連盟(BWF)の公式サイトの情報によると、BWF理事会はこのほどマレーシア・クアラルンプールで会議を開催し、競技開催時のルールなどを調整した。医療に関わる対策・プロセスについて、「突然の心停止や脳しんとうが疑われ、かつ気を失っている場合、待機の医師は審判員の指示を受けなくても直接コートに入ることができる」との新ルールを明確に打ち出した。新華社が伝えた。

今年6月30日、中国バドミントンチームの若い選手の張志傑さんが、インドネシア・ジョグジャカルタで開催されたアジアジュニア選手権の混合団体グループの最後の試合中、突然コートで倒れた。病院に救急搬送されたが、治療の甲斐なくこの世を去った。病院の治療と検査の結果、張選手の死因は「心停止」とされた。

張選手は試合中に倒れてけいれんもしていたが、医療スタッフがすぐコートに入らず、救命措置の遅さに疑問の声がたくさん寄せられた。インドネシア・バドミントン連盟は当時、「BWFの運営ルールによると、医療スタッフは審判の許可を得てからでないとコートに入れない」と説明した。BWFは「この件を徹底的に調査し、調査が終了した後に医療に関わるルールの具体的な内容について改定が必要かどうかを判断する」と回答した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年11月21日

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