「長征10号」ロケットのフェアリング切り離しテストに成功
人民網日本語版 2024年11月21日13:45
フェアリング切り離しテストが成功した「長征10号」シリーズロケット(写真提供・中国航天科技集団第一研究院)。
中国航天科技集団第一研究院の20日の発表によると、「長征10号」シリーズロケットのフェアリング切り離しテストがこのほど完了した。長征10号シリーズは1シリーズ・2型式・各種構造の中国次世代有人キャリアロケットで、2030年までに中国人初の月上陸の目標達成をサポートすることになる。中国新聞社が伝えた。
フェアリング切り離しはキャリアロケット打ち上げにおける重要な操作となる。今回のテストはフェアリング設計案、連結構造、切り離し案、最大利用可能包絡線などを十分に検証した。テスト成功は、長征10号シリーズ初号機の開発で再び確かな一歩を踏み出したことを意味する。
情報によると、フェアリングはキャリアロケットの重要構成部分で、宇宙船などを効果的に保護する。今回テストを行ったフェアリングの高さと直径はいずれも5メートルで、新たに開発された構造となる。またロケットは初めて超静定連結方法を採用。従来のフェアリングより分離面が一つ増え、アンロックの手順が増え、分離案が複雑になり、信頼性の要求が厳しくなった。
長征10号シリーズはすでに第一段の動力システム試運転などの大型テストを完了している。今後は開発計画に基づき一連のテストを続け、各システムの設計を全面的に検証していく。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年11月21日
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