河南・許昌のウィッグビジネス 今や200億元の大市場
霊井という小さな鎮が起点となり、河南省許昌市は今や「ウィッグの町」と称されている。ウィッグ製品メーカーが4000社以上集まり、世界のウィッグ製品の6割がここで生産されている。
霊井鎮を中心とする許昌市は、ウィッグ産業に従事する人が30万人を超え、その販路は世界の120を超える国・地域に広がっている。生産する製品はファッションウィッグ、女性用ウィッグ、男性用ヘアピースなど6タイプ3000種類以上あり、年間輸出入総額は200億元(1元は約20.8円)に達し、世界最大のウィッグ製品の集散地と輸出拠点となっている。
同鎮のカツラビジネスは演劇の小道具からスタートした。「許昌県志」によると、早くも明の嘉靖年間(1522-1566年)に、同鎮の人々は街中で本物の髪の毛を集め、さまざまな登場人物が身につける芝居用のひげやウィッグを作っていた。
20世紀初頭には、同鎮泉店村の村民が海外から中国にやって来たビジネスパートナーとともにカツラの会社を設立し、中国国内で買い集めた毛髪を加工してウィッグを作り、海外に販売するようになり、同鎮のウィッグはまたたくまに人気商品になった。
1990年代になると、同鎮は全国最大のウィッグ原材料の集散地になった。
今では、同市で越境ECに従事するウィッグメーカーは3000社以上ある。許昌市髪製品産業連盟の王効民事務局長は、「インターネットのプラットフォームの力を借り、全産業チェーンの優位性に立脚し、製品の輸出もこれから許昌のウィッグ産業の新たな成長源になるだろう」との見方を示した。
ウィッグメーカーの河南瑞貝卡公司の越境ECアマゾンブロック責任者の司遠さんは、「当社のカツラは海外の市場でもとても人気がある。当社はグローバル化生産を実現しており、ナイジェリア、ガーナ、カンボジアに工場を建設している。生産する1000種類以上のカツラ製品は、北米、欧州、アフリカの40数ヶ国・地域で好調な売れ行きを示している」と話した。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年11月29日
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