韓国へのビザ免除措置の実施から一ヶ月未満 「金曜退勤後に中国へ」がトレンド入り

人民網日本語版 2024年12月05日15:33

最近、「金曜日に退勤したら中国へ行く」との話題が、韓国のSNSの検索ランキングを賑わし、中韓両国で広く注目を集めている。中国が韓国を対象にビザ(査証)免除措置を実施してから1ヶ月にも満たないが、韓国の旅行業界は信頼感が大幅に上昇し、航空会社は定期便の本数を増やしてスタンバイし、中国の旅行市場の人気が大いに高まっている。

韓国紙「亜州日報」の報道によれば、韓国の旅行会社ハナツアーが発表したデータを見ると、11月1-21日の中国旅行の予約件数がビザ免除措置が発表される前の3週間に比べて75%増加した。そのうち団体ツアーとゴルフツアーの予約が急増しており、それぞれ同110%増、同105%増だった。人気の旅行目的地を見ると、張家界(28.8%)や長白山(9.2%)などの自然景勝地が引き続き人気を集めると同時に、山東省青島(11.1%)や上海(9.6%)などの都市も人気が高かった。

来たるべき韓国の中国旅行ブームに対応するため、韓国では複数の旅行会社が、北京、上海、成都などを含む中国の人気都市を訪れる観光ルートをいくつも打ち出し、異なる消費層のニーズに応えようとしている。

韓国の人々も今回のビザ免除措置に熱心に反応している。取材に答えた人の多くが「この措置は自分たちにより柔軟な旅行の選択肢を提供してくれる」との見方を示し、中には「以前はビザ取得の費用が高いだけでなく、手続きも面倒だった。今は気軽に中国に出かけて、中国の歴史や文化を探求できるようになった」と答えたソウル市民もいた。また大学生で「中国のグルメと文化にずっと憧れていた。冬休みに友人と一緒に中国旅行に行く計画を立てている」という人もいた。

しかし中国から帰ってきた観光客の中には、「中国人の間でスマートフォンの決済システムが幅広く応用されているということは、初めて中国に行く外国人観光客にとっては不便だという可能性がある」との見方を示し、「お金があるのに、中国の決済ツールがないだけで買い物が出来ないことがあった」という一部の人もいた。ここから決済の円滑化措置は、PRの面でも実際の応用の面でもまだ改善の余地があることがわかる。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年12月5日

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