杭州の女性がケーキで再現した鳳凰の形の冠がリアルと話題に
タチウオやスイカ、上海ガニといった普段の食卓に並べられている食材が、浙江省杭州市に住む女性・馮一朵さんの手にかかると、たちまちこれらをリアルに再現したケーキとなる。
馮一朵さん(写真提供・馮さん本人)。
これらのリアルなケーキを作りあげた「マジシャン」のような馮さんは当初、娘に特別なケーキをサプライズでプレゼントしたいと思い、色々なものをモチーフにしたリアルなケーキを作ることを思いついたのだという。そして、グラフィックデザイナーから、パティシエに転身して今年ですでに10年近くになり、これまでに色々なモチーフのケーキを作ってきたほか、盆栽やデッサンといったユニークな要素もケーキに取り入れてきた。
馮一朵さんが作ったタチウオやカニ、スイカなどをリアルに再現したケーキ(写真提供・馮さん本人)。
ルビー約100個、真珠約5000個があしらわれた鳳凰の形の冠をケーキでリアルに再現
馮さんはこのほど、明代の孝端顕皇后の鳳凰の形の冠をモチーフにしたケーキを作り、その過程をソーシャルメディアで紹介したところ、瞬く間に2000人以上から「いいね!」が寄せられた。
馮さんは取材に対して、「最近、北京の国家博物館の鳳凰の形の冠が大きな話題になっていた。9月に見に行きたいと思ったものの、予約が全然取れなかった。そこで、これをケーキで再現できないかと、突然ひらめいた」と話した。
馮一朵さんがリアルに再現した鳳凰の形の冠のケーキ(写真提供・馮さん本人)。
鳳凰の形の冠をケーキで再現するために、馮さんはまず、たくさんの資料をチェックし、冠がどのような構造になっているのか、紐解いていったのだという。資料によると、冠には金の竜が9匹、翠鳳が9羽があしらわれていたほか、天然のルビーが約100個、真珠が約5000個散りばめられていた。そこでシュガーフォンダントで、これらの飾りを一つずつ丁寧に作り、食用色素で細かい部分まで色付けしていった。そして最後に、これらの飾りをスポンジケーキに順番に飾りつけていった。こうして3日かけて、鳳凰の形の冠をリアルに再現したケーキがついに完成したという。
ネットユーザーからは、「素晴らしい。食べるのがもったいない」や「どれだけの忍耐力を必要とするのだろうか?」といった、称賛のコメントが次々と寄せられている。
馮一朵さんが作った盆栽をリアルに再現したケーキ。
馮さんは、「鳳凰の形の冠をケーキで再現することで、より多くの人にその背後にある中国の伝統文化を知ってもらうことができ、とても意義がある。ケーキは西洋のお菓子であるものの、ケーキを通じて、さらに多くの中国の伝統文化の要素を再現できれば、より多くの人に伝統文化独特の魅力を感じてもらうことができるかもしれない。今後は中国式菓子としてのケーキで色々と再現していきたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月9日
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