総合格闘家の顔を持つ美しく豪快な「中医学医師」 一蹴りでKO

人民網日本語版 2024年12月09日10:50

最近、「地球上で最強の女性中医学医師」と呼ばれるある総合格闘家の女性がネットユーザーの間で大きな話題になっているが、彼女自身は「対戦相手を傷つけないためにどうやって力をコントロールすればいいかをよく考えている」と控えめだ。

この女性は石銘さん(29)で、雲南省昆明市で働く中医学の医師だ。11月23日、2024年UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)のファイトナイト澳門(マカオ)ステーションエリート・ロード女子ストロー級決勝戦に出場した際、ハイキックの一撃で対戦相手の馮蕭燦をノックアウト(KO)し、試合を終わらせてチャンピオンになった。場内は驚きと興奮に包まれた。

決勝戦に臨んだ石銘さんはハイキックで相手選手をノックアウトした。

決勝戦に臨んだ石銘さんはハイキックで相手選手をノックアウトした。

このハイキックと中医学医師という肩書が、瞬く間にネットで注目の話題になった。

ネットで突然注目の的になったことについて、もともと内気な石さんは、「試合後にたくさんの人が連絡をくれたけれど、全く対応ができていない。こういう状況にどうやって対処したらいいのかよくわからない」と話した。

患者に鍼灸治療をする石銘さん。

患者に鍼灸治療をする石銘さん。

雲南中医薬大学を卒業した石さんは、中医学の鍼灸と推拿を専門に学び、現在は昆明の病院で医師として働いている。石さんは、医学を学んだことで、対戦相手をやっつけるよりも、どうすれば健康を保つかをより多く考えるようになったという。「自分は脚力が強いので、キックをすると相手に大きなダメージを与えてしまう。トレーニングと試合の時は、全力を出して戦うより、対戦相手を傷つけないためにどうやって力をコントロールすればいいかをよく考えている」と石さんは話す。

石さんは13歳で武術を習い始め、テコンドー、散打、レスリングを相次いで習ってきた。一連の訓練を終えた後、一番好きなのはやはり総合格闘技だと実感した。趣味の総合格闘技のために昼間は仕事、夜はトレーニングという生活が多くなっている。

決勝戦で相手をノックアウトしたあと、石銘さんはリングに倒れた対戦相手のことを心配そうに見守り続けた。

決勝戦で相手をノックアウトしたあと、石銘さんはリングに倒れた対戦相手のことを心配そうに見守り続けた。

「ワンキックで試合を決めた」という優勝のニュースが伝わると、石銘さんは総合格闘技をしていることを家族に隠しきれなくなった。「家族はずっと私が何かスポーツをしていることは知っていたが、総合格闘技をしていることは知らなかった。家族を心配させないため、これまでは試合に出ても、顔の傷や青あざが目立たなくなるまで家に帰らないようにしていた」と石さん。

トレーニング中の石銘さん。

トレーニング中の石銘さん。

チャンピオンになった石さんは、「これからみなさんに新時代の中国の力をお見せしたい。第2の張偉麗や閆暁楠(ともに中国の有名な女性総合格闘家)になりたい」と話した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年12月9日

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