ビリビリの「今年の弾幕」は「あやかりたい」 表示回数は延べ576万回
動画サイト「bilibili」(以下、「ビリビリ」)は今月9日、中国文物交流センターと中国文字博物館と共同で、2024年度の弾幕コメントとして、「接(あやかりたい)」が選ばれたことを発表した。2024年、ビリビリのユーザーは合わせて延べ576万回「あやかりたい」とコメントした。中国日報が報じた。
「あやかりたい」とは、誰かの成功などに乗っかりたいことを表す言葉で、誰かが公務員試験に合格したり、就職・昇進したり、告白に成功したり、超ラッキーなことがあったりした時に、ユーザーは「あやかりたい」とコメントして、幸運にあやかりたい気持ちを表している。
「あやかりたい」というコメントが最も多いのは、なんといっても試験系の動画だ。大学入試や大学院入試、司法試験、公務員試験、さらには運転免許試験など、ほぼ全ての試験系の動画が「あやかりたい」というコメントで埋め尽くされている。例えば、「00後(2000年以降生まれ)」のうp主「猫meme」が、秘書学科に合格したことを知った時の喜びの瞬間を捉えた動画をアップすると、ネットユーザーが一斉に「あやかりたい」と書き込み、自分のことのように喜んだ。
試験系のほか、両親が健康だったり、素敵な恋人ができたり、ペットが長生きしているといった動画や金運がアップしそうな動画にも、たくさんのユーザーが「あやかりたい」とコメントしている。
中国の若者は、一生懸命努力するほか、弾幕を通して「験も担いで」いるのだ。今年は「あやかりたい」が、最も人気の「幸運の使者」となった
ビリビリは2017年から「今年の弾幕」を発表しており、今年で8回目を迎えた。「今年の弾幕」が発表されると、多くのネットユーザーが、ここ数年の「今年の弾幕」を振り返っている。
「弾幕」は、近年人気となっている新しいコメントの形式で、動画再生中に視聴者が弾丸のように画面内を行き来するリアルタイムのコメントを指す。元々はこうした弾幕コメントが大量に投稿され、画面が埋め尽くされるような状態を、「弾幕」と呼んでいた。
画面上にコメントが表示され、リアルタイムで交流できる機能である弾幕は、特定のコンテンツに対する視聴者の反応を直観的に反映しており、「弾幕文化」も派生し、若者や時代の変化を記録している。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月16日
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