中国11月の国民経済、安定的に回復上昇
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国家統計局は16日、国民経済運営に関する最新のデータを発表した。
11月には、複数の指標から経済運営が引き続き回復上昇傾向にあること、プラスの変化がさらに増えたことがうかがえた。同局の報道官で国民経済総合統計司(局)の付凌暉司長(局長)は、「11月の経済運営は5つの特徴にまとめることができる」として、以下の5点を挙げた。
■生産が増加
工業とサービス業が引き続き回復上昇した。「両新」政策(大規模設備の更新政策と消費財の買い換え政策)に牽引され、11月には一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値額の上昇率が前月を0.1ポイント上回った。社会における物流サイクルが加速した。同月には不動産業の生産指数上昇率が前月比2.1ポイント、交通運輸業・倉庫貯蔵・郵便配達業が同1.3ポイント、それぞれ上昇した。
■需要が増加
消費と投資が引き続き拡大した。消費財の買い換え政策に牽引され、11月には一定限度額以上の企業の家電・音響映像機器類及び家具類の売上高が2桁の成長率を保った。1-11月の固定資産投資は前年同期比3.3%増となり、4ヶ月連続で基本的な安定を維持した。
■雇用が安定
雇用情勢が全体的に安定していた。11月の全国都市部調査失業率は前月と横ばいの5%で、今年の中で低い水準となった。そのうち他の地域から都市部に来ている農村戸籍の労働者の調査失業率は前月比0.3ポイント低下の4.4%となり、若年層労働者の調査失業率も低下した。
■市場が回復
市場の需給関係と期待が回復した。11月の消費者物価指数(CPI)の総合指数から生鮮食品を除いたコアCPIは前月を0.1ポイント上回る0.3%の上昇となり、2ヶ月連続で上昇した。同時に、11月の生産者物価指数(PPI)は前年同期比では低下幅が縮小し、前期比では低下から上昇に転じた。工業製品の需給関係に積極的な変化が起きたことがわかった。
■質が最適化
経済運営の質が最適化を続けた。1-11月には、一定規模以上のハイテク製造業の付加価値額が同9%増となり、成長率が一定規模以上の工業全体の成長率を大きく上回った。ハイテク産業の投資は同8.8%増となり、投資全体の成長率を大きく上回った。11月の集積回路製造の付加価値額は同20.7%上昇した。
付氏は、「既に打ち出されている関連政策と経済成長促進の新たな政策パッケージが経済の回復好転を推進する上で重要な役割を果たした。具体的には5つの役割がある。1つ目は消費の促進、2つ目は投資の牽引、3つ目は生産の誘導、4つ目は市場の活性化、5つ目は期待の安定化だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年12月17日
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