上海市が医療AIイノベーションを推進
上海市は24日、正式に「上海市医療AI(人工知能)発展活動案(2025−27年)」を発表した。活動案はAIと医療の革新的かつ深い融合をめぐり、イノベーション策源、支援プラットフォーム、応用シーン、産業発展などの5分野の18件の措置を掲げている。科技日報が伝えた。
上海は医療資源が豊富で、AI医療の先端技術の研究に豊富な応用シーンを提供している。活動案は、AIと臨床医療、中医薬、公衆衛生、医療管理、医療保険監督管理、薬品及び機器研究開発などの深い融合において、全領域応用シーンを構築するとしている。
医療AIイノベーション分野において、上海の医療研究開発機関はすでに早期の模索を行っている。上海市東方病院では、医療大規模言語モデル「Med-Go」の創業者で、東方病院緊急診療・重症救急医学科主任の張海涛氏が、北京の有名病院の小児科であった実例を示してくれた。患者は2回入院し、1年弱の期間を経て、珍しい自己免疫疾患であることが確認された。張氏はそのカルテを「Med-Go」に入力すると、この大規模言語モデルはわずか数分で専門家が1年かかった診断結果を出したという。
活動案はAIによる新薬研究開発のアシストについて、タンパク質構造予測及びゼロからの設計、薬品ターゲット予測、薬品設計及びスマートな最適化、バーチャルスクリーニング、臓器チップなどの重要技術の研究をサポートするとしている。
上海交通大学張江高等研究院で、上海交通大学自然科学研究院の洪亮教授のチームがAI技術を使い、生命科学研究の基本的な流れに変革をもたらしている。洪氏は、「タンパク質の配列から機能に直接到達するPro大規模言語モデルを研究開発した。これにより、タンパク質の改造にかかる期間を数年から数ヶ月に短縮した」と例を挙げて紹介している。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年12月30日
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