中国、リチウム埋蔵量で世界2位に躍進

人民網日本語版 2025年01月09日11:08

自然資源部(省)中国地質調査局は8日、中国のリチウム鉱床探査で一連の重要なブレークスルーを達成したことを発表した。これにより、中国のリチウムの埋蔵量は世界全体の6%から16.5%へと増加し、世界順位も6位から2位へと飛躍し、リチウム資源の世界的な構図が再編された。新華社が伝えた。

未来の「金属の王」と称されるリチウムは、現代社会において極めて重要な役割を果たしている。新エネルギー自動車、エネルギー貯蔵システム、モバイル通信から疾病治療や原子炉の燃料などの新興産業に至るまで、リチウムは重要な元素であり、人々の生活に密接に関係している。

新たに発見された西昆侖—松潘—甘孜にかけて全長2800キロメートルに及ぶ世界的規模のスポジュメン型リチウム鉱床は、中国のリチウム鉱資源の種類と分布範囲を豊かにし、開発と利用の新たな方向性を形成した。この成果により、中国のリチウム埋蔵量は今後さらに増加する見込みだ。

スポジュメン型リチウム鉱床以外にも、塩湖リチウム資源の開発でも大きく進展している。塩湖リチウムは開発コストが低く、汚染が少ないという特徴を持つ。青蔵高原(チベット高原)の塩湖におけるリチウム資源量が大幅に増加したことで、中国は南米のリチウムトライアングルや米国西部に次ぐ、世界3位の塩湖型リチウム資源拠点となった。

さらに、中国はリチア雲母からリチウムを抽出する技術の難題を克服し、リチア雲母に含まれるリチウムの含有量が高いものの、抽出が複雑でコストが高いという問題を解決した。これにより、リチア雲母の利用効率と経済性が向上し、リチア雲母型リチウム鉱床の新たな探査の展望が開かれた。(編集ES)

「人民網日本語版」2025年1月9日

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