遠大な視点に立つ中露関係を引き続きリードする

人民網日本語版 2025年01月23日15:30

中国の春節(旧正月、今年は1月29日)を間近に控えた21日、習近平国家主席はロシアのプーチン大統領とテレビ会議の形式で会談した。両首脳は2024年の中露関係の重要な進展を振り返るとともに、中露関係の発展における重要な歴史的節目となる2025年を展望。関心を共有する国際・地域問題について踏み込んだ意見交換を行うとともに、新たな1年においても戦略的な意思疎通を継続することで一致した。(人民日報コラム「和音」掲載)

今回の会談は、中露関係がより遠大かつ高い視点で発展するよう引き続きリードし、中露関係の安定性と強靭性によって外部環境の不確実性に対処するという前向きなメッセージを発信し、両国の発展と振興を共同で促進し、国際的な公平と正義を守るうえでプラスとなる。

首脳によるリードは、中露関係を高い水準で維持するうえでの最大の政治的優位性であり、根本的な保障だ。2024年に両国首脳は3回会談し、多くの重要な共通認識に至った。両国は国交樹立75周年を盛大に祝い、恒久的な善隣友好、包括的な戦略的協力、互恵協力・ウィンウィンを精神的核心とする中露関係は絶えず新たな活力を形成。両国首脳は二国間関係、国際・地域情勢、グローバル・ガバナンスなど関心を共有する重要な問題について踏み込んだ、率直で誠意ある意見交換を行い、一連の重要な共通認識に至り、 二国間関係の発展とグローバル・ガバナンス体制の変革を先導した。

実務協力は中露関係の持続的発展における最も重要な内生的原動力だ。中露間の実務協力は「安定の中で成長」し、両国間の貿易額は増加傾向を維持している。 近年、中露は発展戦略の連携を強化し、「一帯一路」共同建設において実り豊かな成果を挙げてきた。一連の大型プロジェクトの推進は、中露の経済・貿易協力と友好的交流を後押しし、両国民に確かな利益をもたらしてきた。中国製の自動車や中国ブランドのスマートフォンはロシアの消費者に人気があり、ロシア産の良質な農産物や食品は中国の多くの家庭に届けられている。中国は、ロシアとともに両国首脳間の重要な共通認識の実行を加速し、各分野で互恵協力を強化し、協力の成果が両国及び両国民により良く恩恵を及ぼす後押しをしていく。

中露は「同盟を結ばず、対立せず、第三国を標的にしない」という隣り合う大国間の正しい付き合いの道を見出した。進行の加速する百年間なかった大変局と激動する不安定な国際情勢を前に、両国は常に国交樹立時の初心を堅守し、戦略的協力を強化し、実務協力を推進し、大国・隣国間の相互尊重・和親・協力・ウィンウィンという全く新たな道を歩み出し、新型の国際関係と隣り合う大国間関係の模範となった。中露が幾世代にもわたる友好を堅持し、大国としての責任を引き受け、互恵協力を実施することは、両国関係の発展に寄与し、両国民に恩恵を及ぼすのみならず、世界の平和と安定にも貢献してきた。

今年は中国人民抗日戦争、ソ連の大祖国戦争、そして世界反ファシズム戦争の勝利80周年にあたり、国連創設80周年にもあたる。中露両国はこれを契機に、共同で国連中心の国際体制と第二次世界大戦の勝利の成果を守り、各国が国連憲章の趣旨と原則を遵守し、普遍的に認められた国際関係の基本準則を堅持し、真の多国間主義を実践する後押しをする。中露は国連安保理の常任理事国であり、世界の主要な大国だ。中国は上海協力機構(SCO)の輪番議長国でもある。両国は、国連やSCO、BRICSなどの多国間枠組みで緊密に協力し、グローバル・ガバナンス体制の改革と構築にプラスのエネルギーを与えていく。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年1月23日

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