「漯河」就役 今後の空母艦隊での役割を専門家が解説
中国が独自に開発・建造した新世代フリゲートであり、海軍のモデル転換と発展における重要な装備である054B型フリゲート「漯河」(艦番号545)が22日、山東省青島市の某軍港で引き渡され、就役した。中央テレビニュースが伝えた。
■054B型フリゲートは武器システムを大幅に強化
軍事専門家の曹衛東氏によると、054B型フリゲートの武器システムは主に発射装置が増設された。フリゲートは通常、搭載する武器・装備が比較的少ないが、艦体を大きくすることで、長射程の対艦ミサイルが搭載可能になる。054B型フリゲートは、この能力を明らかに高めている。
推進システムには、統合電気推進(IEP)及びガスタービンエンジンとディーゼルエンジンを組み合わせたCODAGを採用。この交互推進によって、艦首ソナー、艦尾の曳航ソナー、サイドスキャンソナーを改良し、対潜能力を大幅に強化した。
■054B型フリゲートは空母艦隊で重要な役割を発揮
054B型フリゲートは多用途フリゲートであり、単独任務遂行時には近接・対地偵察に加え、相応の攻撃が可能だ。救援・災害救助任務も単独で遂行できる。空母艦隊編入時には、改良した推進システムや静音性能、対潜能力を活かし、対潜の役割を一層発揮する。今後、単独行動でも、空母など大型水上艦との活動でも、一層重要な役割を果たすことができる。
■054型から054A型、054B型へ 艦番号「525」から「545」の間に3度の技術革新
20年前の2005年2月、中国人民解放軍海軍の第1世代のフリゲートで、ステルス形状と遠洋作戦能力を持つ054型フリゲートの初号艦「馬鞍山」(艦番号525)が正式に就役した。同じく054型のフリゲートには「温州」(艦番号526)がある。この両艦によって、後の054A型フリゲートに全く新たな武器システムを搭載するための有益な探求が行われた。
次の054A型ミサイルフリゲートは、中国が独自に開発・建造した新型フリゲートであり、単独または海軍の他の兵力と合同で水上艦や潜水艦を攻撃でき、高い長距離警戒能力と区域対空・対ミサイル能力を持つ。054A型の初号艦「徐州艦」(艦番号530)は2008年1月に就役。新型の対空、対ミサイル、対潜兵器と対潜ヘリコプター「直-9C」を搭載しており、対空・対ミサイル・対海攻撃能力を備える。
そして今回、054B型フリゲート「漯河」(艦番号545)が就役した。わずか20年の間に就役した艦番号「525」から「545」までのフリゲートでは、最初の054型、054A型、そして054B型へと3度の技術革新を遂げた。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年1月24日
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