2024年中国サービス貿易が初めて1兆ドル突破 高いポテンシャル
商務部(省)が発表した最新のデータによると、2024年には中国のサービス貿易の輸出入総額が前年比14.4%増の7兆5000億元(1元は約21.5円)に達し、過去最高の規模となった。そのうち輸出は同18.2%増、輸入は同11.8%増だった。新華社が伝えた。
商務部国際貿易経済合作研究院国際サービス貿易研究所の李俊所長は、「この数字は(米ドルに換算すると)中国のサービス貿易の規模が初めて1兆ドル(1ドルは約155.6円)を突破したことを示す」と指摘した上で、「2024年は、世界のデジタル化、スマート化、グリーン化を方向とした発展トレンドに後押しされて、中国のサービス貿易は規模が拡大を続け、構造が最適化を続け、国際競争力が安定的に強化され、発展への高いポテンシャルが示された」と述べた。
李氏は、「過去1年間に、中国は入国に際しての査証(ビザ)の免除政策を全面的に緩和・最適化し、多方面で関心を呼び歓迎された。『China Travel(中国旅行)』は世界のSNSプラットフォームでブームを引き起こし、アクセス数を増やす新たな『パスワード』になった。故宮博物院、万里の長城、兵馬俑、張家界、九寨溝、黄山などの昔から人気のある観光スポットや自然景観から、ストリートや横町をめぐるシティウォークまで、中国各地で海外からの観光客が徐々に増えている」と注目点を挙げた。
李氏は、「中国の文化は独自の東方世界の魅力を放ち続けており、これから中国サービス貿易の持続的な規模拡大を推進し、グローバル旅行サービスのさらなる回復と繁栄発展をもたらすだろう」と述べた。
また李氏は、「中国のデジタル文化コンテンツ・プラットフォームの海外進出の動きが大いに注目される。ゲームは中国文化サービス輸出の重要なジャンルだ。2024年に発売されると、(中国初の国産AAAゲーム)『黒神話:悟空』は瞬く間にSteam(スチーム)やWeGame(ウィーゲーム)など複数のオンラインゲーム配信プラットフォームで売り上げのトップに躍り出て、業界の賞も多数受賞した。ネット動画コンテンツ・プラットフォームの海外進出の動きも目覚ましく、優れた映画やテレビドラマがNetflix(ネットフリックス)、Disney+(ディズニープラス)、YouTube(ユーチューブ)などのストリーミングメディアプラットフォームを通じて海外進出を果たした。ネット文学の海外進出の歩みも加速しており、『2023年中国ネット文学発展研究報告』によれば、23年に海外進出した中国オリジナルネット文学作品は約62万作品あり、獲得した海外ユーザーは2億3000万人を超えたという」述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年2月3日
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