吉林省ウィンタースポーツ重点実験室、競技大会にテクノロジーサポートを提供
イタリアのトリノでこのほど開催された2025年FISU冬季ワールドユニバーシティゲームズで、東北師範大学体育学院の学生、曹露丹選手がスノーボード女子パラレル大回転で12位に入賞し、自己ベストを更新した。曹選手は、「チャンピオンモデルによるトレーニングと試合でのサポートが、今回の成績向上の大きな要因になった」と述べた。科技日報が伝えた。
「チャンピオンモデル」とは、東北師範大学に設置された吉林省ウィンタースポーツ重点実験室の研究成果で、中国で唯一のウィンタースポーツ競技を主に研究する省レベル重点実験室だ。
吉林省ウィンタースポーツ重点実験室の室長を務める東北師範大学教授の劉俊一氏は3日の取材に対し、「当実験室は中国初のウィンタースポーツビッグデータセンターを建設しただけでなく、ウィンタースポーツの研究にデータ的サポートと技術的サポートを提供し続けている」と述べた。
「チャンピオンモデル」は総合的なデータ監視により、選手が抱える課題を特定し、個別にカスタマイズされたトレーニングプランを提供することで、自身の技術や体力の最適化を支援する。さらに、ビッグデータなどの技術を活用し、「チャンピオンモデル」は選手の総合力のデータを評価できる。
同実験室では、8台の超高精細カメラと画像収集装置に「注視」される中、ショートトラックスピードスケートの馬威選手が次々と技術的な動作を行っていた。一方、別の側のコンピューターの画面では、バーチャル選手が馬選手の姿勢とモーショントラックを再現するとともに、リアルタイムでビッグデータプラットフォームにアップロードしていた……。
同実験室のスタッフ矯傑氏は、「馬選手の個人的な状況と特徴に基づき、的を絞ったリハビリとトレーニングを実施した。既存データを分析した後、馬選手のトレーニングがここ最近効果を上げていることが分かった」と述べた。
劉氏は、「10年以上の蓄積を経て、当実験室はウィンタースポーツの7競技16種目のデータの整理と分析を実施した。データバンクには現在、合計10億件以上のデータが保存されている。これをもとに、当実験室は最終的にデータの学習と分析を行い、選手とコーチにチャンピオンになるための科学的な方法を明らかにする」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年2月5日
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