12日は「元宵節」 当日午後9時53分に満月
中国では今月12日に「元宵節」(旧暦1月15日)を迎える。「元宵節」と言えば、何といってもお月見だ。夜空に浮かぶ「満月」は、一家団欒や家庭円満、幸福の象徴となる。中国には、「十五夜の月より十六夜の月のほうが丸い」という言葉があるものの、天文学知識普及専門家によると、今年は「元宵節」当日の午後9時53分に、月が最も丸くなり、まんまるの月を鑑賞することができるという。新華社が報じた。
中国天文学会の会員である天津市天文学会の楊婧理事によると、月が最も丸くなることを「満月」、または「望」と言い、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間となる。一方、地球から見て月と太陽が同じ方向となり、月から反射した太陽光が地球にほとんど届かない時は朔、または新月と呼ばれており、旧暦は、朔日を必ず月の始まる日「1日」としているのに対し、望日はその月によって異なる。
朔から望までの長さが異なるのは、月が地球の周りを回る軌道は楕円形で、地球にから近くなる時もあれば、地球から遠くなる時もあるほか、引力の関係で、月が地球の周りを回る速度は変化し、地球に近い時は速くなり、離れると遅くなるためからで、その平均は「14.76日」となっている。「望」になることが最も多いのは旧暦の15日と16日で、それほど多くないものの17日や14日になることもある。統計によると、16日に満月になることが最も多いため、中国には、「十五夜の月より十六夜の月のほうが丸い」という言葉がある。
2015年から2024年までの10年間の「元宵節」を見ると、月が15日に最も丸くなったのは2017年、2018年、2019年、2024年の4回。また、「十五夜の月より十六夜の月のほうが丸い」年となったのは、2015年、2016年、2020年、2021年、2023年の5回で、「十五夜の月より十七夜の月のほうが丸い」年となったのは2022年の1回のみだった。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年2月12日
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