浙江省で「サイバー元宵節」開催 ロボット犬が「獅子犬」に変身

人民網日本語版 2025年02月13日16:07

元宵節(旧暦の1月15日)に当たる今月12日、浙江省の複数の地域で「サイバー元宵節」が開催された。お祝いムード満載のイベントには、人目を引くハイテク「パフォーマー」が登場。ロボット犬が「獅子犬」に変身して音楽に合わせ頭と尻尾を振ったり、人型ロボットが花柄のベストを着て竜のランタンを持って踊ったりした。中国新聞網が伝えた。中国新聞網が伝えた。

浙江省金華市婺城区で、竜のランタンを持って踊るロボット。(写真提供:曹静怡)

浙江省金華市婺城区で、竜のランタンを持って踊るロボット。(写真提供:曹静怡)

浙江省金華市婺城区では、腰掛け椅子を連ねて作った巨大な竜「板凳竜」のパフォーマンスが行われ、元宵節のお祝いムードを盛り上げた。会場では、長さ400メートル近くの巨大な光り輝く「板凳竜」が蛇行するパフォーマンスが披露された。例年と異なり、今年のイベントにはテクノロジーの要素が取り入れられ、2台の人型ロボットが行列の最前列を歩き、「サイバー竜灯」を持って踊りを披露した。

このパフォーマンスに登場したロボットは、現地のテクノロジー企業で開発された。同社の責任者である袁唐傑氏は、「新しい視覚効果を表現するため、技術者は運動制御と手の制御などの面で新たな試みを行い、今回の『竜灯リレー』のようなインタラクティブな動きを設計した。ロボットは『竜灯リレー』の終了後は会場の警備をサポートし、引き続き『任務』をこなした」と説明した。

袁氏はさらに、「ロボットによる『竜灯の舞』は、テクノロジーと人々の活気に満ちた暮らしとの融合だ。今後はより複雑な応用シーンをより多く実現し、ロボット産業の大きな発展を後押ししていく」と述べた。

杭州市の「文三デジタル生活街区(0101PARK)」で行われた「文三サイバー元宵節」シリーズイベントも注目を集めた。ロボット犬と人型ロボットが舞台に登場し、ハンカチ回し、四川省の伝統芸能・川劇の変臉、獅子舞などを披露した。これらのロボットは、春晩(春節<旧正月>を祝う中国の国民的年越し番組)でヤンコ踊りを披露したロボットと「同門」だ。

文三デジタル生活街区運営センターディレクターの鄒暁娜氏は取材に、「元宵節でのパフォーマンスを成功させるため、ロボットは事前に集中的にリハーサルを行った」と述べた。

杭州市民の陳響さんは子供を連れて会場を訪れ、「子供は春晩で見たロボットのヤンコ踊りをとても気に入った。それで今日は現代テクノロジーと伝統文化の融合を実際に感じようと、子供を連れてやって来た」と話した。

杭州市西湖区弥陀寺文化公園で11日、越劇の俳優と一緒に踊るロボット犬。(写真提供:鄭凱怡)

杭州市西湖区弥陀寺文化公園で11日、越劇の俳優と一緒に踊るロボット犬。(写真提供:鄭凱怡)

さらに、杭州市西湖区の弥陀寺文化公園では、ロボット犬と越劇の俳優が一緒に踊り、見物客から拍手を浴びた。寧波余姚市の元宵節イベントでは、金色の「福」の字を背中につけて「おめかし」した四足歩行ロボット犬が登場し、見物客と交流するシーンが見られた。

ロボットたちは春節連休中も「休日出勤」し、浙江省の各地で「サイバー元宵節」のイベントに参加した。こうしたシーンでは、科学技術が文化にエンパワーメントすると同時に、文化も技術にさらに多くの内容と属性を与えている。今年初めから、「杭州6小竜」を始めとするテクノロジー企業により、人工知能(AI)と科学技術イノベーションの話題が盛り上がりを見せている。浙江省はこうしたことを背景に、未来産業を振興させ、「AI+」行動を深め、人型ロボットなどの新産業・新業態の事業展開を加速する方針を明確に打ち出した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年2月13日

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