中国の2024年の基礎研究費、前年比10.5%増の2497億元

人民網日本語版 2025年03月03日14:07

国家統計局が2月28日に発表した「2024年国民経済・社会発展統計年報」によると、年間の研究開発(R&D)費は前年比8.3%増の3兆6130億元(1元は約20.6円)で、国内総生産(GDP)の2.68%を占めた。うち基礎研究費は同10.5%増の2497億元で、研究開発費全体の6.91%を占めた。国家自然科学基金は計5万4900件のプロジェクトに資金援助した。科技日報が伝えた。

2024年末現在で新たな管理体制に組み込まれた国家工学研究センターは206ヶ所で、国家発展・改革委員会が認定した企業技術センターは1798ヶ所。国家科学技術成果実用化誘導基金は累計で36のサブファンドを設立し、資金総額は624億元。国家レベル科学技術企業インキュベーターは1606ヶ所で、国家認定のソーシャル・イノベーション・プラットフォームは2376ヶ所。年間の発明特許取得件数は前年比13.5%増の104万5000件。1万人当たり高価値発明特許保有件数は14件。年間の技術契約は99万件で、技術契約額は同11.2%増の6兆8354億元。科学的素養を備えた中国国民の割合は15.37%に達した。

科学技術イノベーションによる成果が顕著だった。月探査機「嫦娥6号」が人類初の月裏側サンプルリターンに成功し、初の再利用可能な帰還型技術試験衛星の回収に成功した。500メートル球面電波望遠鏡「中国天眼」(FAST)が発見したパルサーが1000個を突破し、世界初となる高精度月面地質マップが正式に発表された。核融合装置「中国環流3号」(HL-3)のプラズマ電流が1.5MAを突破。従来のコンピューターを超える量子シミュレーターの構築に初めて成功した。次世代気象スパコンシステムが完成した。独自に設計・建造した初の海洋掘削船「夢想」号が正式に引き渡され、就役した。次世代中型ステルス多用途戦闘機が第15回珠海航空ショーで初公開された。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年3月3日

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