江西省の篁嶺景勝地で花の誕生を祝う「花朝節」が開幕

人民網日本語版 2025年03月11日14:31

「崖上古村·棚田花海」をテーマにした「江西篁嶺第8回花朝節」が今月8日、江西省上饒市婺源県の篁嶺景勝地で開幕した。「花朝節」とは花の誕生を祝う中国の伝統的なイベント。伝統的な風俗・習慣と棚田や花が広がる自然の景色を組み合わせたイベントとなっており、観光客数万人がロマンチックで、中国らしい雰囲気が漂う春の祭典を楽しんでいた。中国新聞網が報じた。

イベントの様子(撮影・程虹)。

イベントの様子(撮影・程虹)。

イベントでは漢服を身にまとった「花神」13人が、花を持って登場。歴史ある村の中を幸福を祈願しながら練り歩いた。その先頭を歩く伝統衣装姿の「花売りの男性」はてんびん棒を担ぎ、花を入れたかごをぶら下げていた。そして、売り声を発しながら、沿道に立つ観光客の人々と交流していた。この他にも漢服を着たダンサーが、春の耕作をイメージした、陽気でアグレッシブな踊りを披露していた。

イベントでは、特色ある手工芸品やおいしいグルメ、無形文化遺産の漆扇(マーブリングで作る団扇)が並ぶ「花田マーケット」も設置された。

観光客で賑わう春のイベント(撮影・程虹)。

観光客で賑わう春のイベント(撮影・程虹)。

宋代では民間の一大行事だった「花朝節」開催期間中、多くの人が家族や友人と一緒に、棚田や花畑が広がる郊外を訪れる。篁嶺景勝地では2018年から「花朝節」を開催しており、今年で8回目を迎えた。現在では中国全土から毎年観光客数万人が押し寄せて花見を楽しむ一大イベントの一つとなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年3月11日

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