7日間の全人代会議が世界に伝えた「中国の自信」
第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が11日に閉幕した。今年の全人代が発した重要な「中国のシグナル」の1つが、「自信」である。中国新聞社が伝えた。
■課題や試練を前にしても落ち着きを保つ自信
2025年政府活動報告は、中国の今年の経済成長率目標を引き続き「5%前後」と設定した。この目標を維持することは、外的圧力が高まり、国内の困難も増える中でも、中国が経済の安定成長を実現する能力と自信を持っていることを示している。この自信は、中国経済の独自の優位性に由来する。全人代代表であり、清華大学国家金融研究院の田軒院長は「超大規模市場、完備されたサプライチェーンと産業チェーン、そして膨大な数の質の高い産業労働者。これらの優位性が相互に作用することで、中国経済は複雑な環境の中でも高い強靭性と耐久力を備えている」と語る。
■変化の中で新局面を切り開く自信
今年の両会では、「DeepSeek(ディープシーク)」という言葉が頻繁に登場した。活発な議論は、「革新」へと向かう中国の自信と決意を伝えた。バイオマニュファクチャリング、量子技術、エンボディドAI、6Gなどの未来産業の育成から、製造業のデジタルトランスフォーメーションの加速、さらには「AI+」行動の持続的推進まで、政府活動報告の具体的方針は、中国が「革新へと向かう力」によって経済発展の新たな原動力と優位性を形成しつつあることを示している。
■不確実な世界に確実性をもたらす自信
「外部環境がどう変化しようとも、常に対外開放を揺るぎなく堅持する」「多国間自由貿易体制を維持し、開放的で包摂的かつ差別のない国際協力環境を築き、普遍的に恩恵をもたらすインクルーシブな経済のグローバル化を推進する」「通信、医療、教育などの分野で開放試行事業の拡大を推進し、インターネットや文化などの分野で秩序ある開放を推進する」。政府活動報告や記者会見を通じて、中国は国際社会に対して、揺るぎなく開放を拡大するという鮮明な姿勢を表明した。これは、未来に対する世界の自信を支える一助ともなるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年3月12日
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