小鵬匯天の分割式の空飛ぶクルマ「陸上の航空母艦」、湖南省で初飛行を実施

人民網日本語版 2025年03月31日09:30

分割式の空飛ぶクルマである小鵬匯天「陸上の航空母艦(Land Aircraft Carrier)」湖南省初飛行式典が27日、湖南省常徳市で行われた。「陸上の航空母艦」は式典会場で水域を跨いだ飛行の応用シーンをシミュレーションし、柳葉湖の大唐司馬牌坊から離陸し、環湖道路を越え、柳葉湖の上空を1周旋回した後、無事着陸した。中国新聞社が伝えた。

湖南省常徳市で初飛行を実施した小鵬匯天の分割式の空飛ぶクルマ「陸上の航空母艦」の地上走行ユニット(3月27日撮影・蔡文龍)。

湖南省常徳市で初飛行を実施した小鵬匯天の分割式の空飛ぶクルマ「陸上の航空母艦」の地上走行ユニット(3月27日撮影・蔡文龍)。

「陸上の航空母艦」は小鵬匯天が独自に研究開発した最新世代の分割式の空飛ぶクルマで、地上走行ユニットと飛行ユニットで構成されている。地上走行ユニットは3軸・6輪設計を採用し、6×6全輪駆動と後輪操舵を実現。飛行ユニットの主体構造とローターは炭素繊維素材を採用し、高強度と軽量化を兼ね備えている。270度パノラマキャビンはユーザーに広々とした視野を確保している。

地上走行ユニットの車両の長さは約5.5メートルで、幅と高さはいずれも約2メートルで、地下駐車場に出入りすることが可能で、標準駐車スペースに駐車することも可能。中国の小型自動車運転免許証を取得していれば、運転することができる。

小鵬匯天の創業者の趙徳力氏は、「飛行ユニットの操作には飛行免許の取得が必要となる。分かりやすく言えば、この製品は後部トランクに飛行ユニットを搭載した車と言える。低空経済(低空域飛行活動による経済形態)の春風が吹き始めており、飛行とテクノロジーを愛する人々にまずはアウトドアで先に飛んでもらう」とした。

湖南省常徳市で初飛行を実施した小鵬匯天の分割式の空飛ぶクルマ「陸上の航空母艦」の飛行ユニットの飛行デモンストレーションの様子(3月27日撮影・蔡文龍)。

湖南省常徳市で初飛行を実施した小鵬匯天の分割式の空飛ぶクルマ「陸上の航空母艦」の飛行ユニットの飛行デモンストレーションの様子(3月27日撮影・蔡文龍)。

現在、小鵬匯天の空飛ぶクルマスマート製造拠点が建設中で、分割式の空飛ぶクルマ「陸上の航空母艦」の飛行ユニットの生産が行われる。年間生産能力は1万台を計画しており、今年第3四半期に完成予定で、分割式の空飛ぶクルマは2026年に量産・納車が開始される見込みだ。

湖南省は中国初の全域低空開放試行省となる。常徳市は近年、低空文化観光産業を積極的に発展させ、低空市場の開拓に乗り出しており、「開発―製造―運用―サービス」の産業チェーンをほぼ形成している。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年3月31日

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