中国の水素ドローン、長時間・昼夜連続飛行を達成

人民網日本語版 2025年04月10日10:30

中国航空工業集団成都飛機工業(集団)有限責任公司は8日、同公司と清華大学が共同開発した水素燃料ドローンがこのほど30時間に及ぶ長時間・昼夜連続飛行を達成し、中国における同種飛行体の記録を更新し、航続能力が世界のトップ水準に達したことを明らかにした。中国新聞網が伝えた。

水素燃料ドローンが自動運転車から飛び立つ瞬間。(写真提供:中国航空工業集団成都飛機工業<集団>有限責任公司)

水素燃料ドローンが自動運転車から飛び立つ瞬間。(写真提供:中国航空工業集団成都飛機工業<集団>有限責任公司)

この重さ50キログラムの水素燃料ドローンは、水素燃料電池の出力の特徴に基づいた航空機・エンジン制御一体化設計技術でブレークスルーを達成し、離陸のプロセスではベースとなる自動運転車から自動的に離陸するという革新的な方法が採用され、自動運転車+ドローンの無人システムを構築し、標準的な滑走路がない状況での利用シーンのデモンストレーションに成功した。

飛行中の水素燃料ドローン。(写真提供:中国航空工業集団成都飛機工業<集団>有限責任公司)

飛行中の水素燃料ドローン。(写真提供:中国航空工業集団成都飛機工業<集団>有限責任公司)

今回の飛行では光電子ペイロードが搭載され、地面への効果的な巡回が可能だ。同時に、5Gドローン搭載モジュールと公共ネットワーク資源を活用し、遠隔測定データと任務ペイロード画像の遠隔プラットフォームへのリアルタイム伝送、および動的遠隔監視を実現。これにより、水素燃料ドローンの「低空経済」(低空域飛行活動による経済形態)における応用シーンが豊富になるとともに、「低空経済」とグリーン航空の新事業展開に積極的な役割を果たしている。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年4月10日

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