スタンフォード最新報告「中米トップレベル大規模AIモデルの性能差が0.3%に縮小」
著名なAI科学者のフェイフェイ・リ(李飛飛)氏が率いるスタンフォード大学AI研究所はこのほど、最新の「2025年AIインデックス報告書」を発表した。報告書によると、中国と米国のトップレベルAIモデルの性能差が大幅に縮小し、0.3%とほぼ同等になった。報告書は24年の重要大規模AIモデル(Notable Models)を選出した。その中で、グーグルから7モデル、OpenAIから7モデル、アリババ(阿里巴巴)から6モデル選ばれた。アリババの重要モデル貢献度は世界3位となった。科技日報が伝えた。
世界重要大規模AIモデル入選機関ランキング
スタンフォード大学AI研究所は17年より8年連続で「AIインデックス報告書」を発表している。報告書はリ氏ら著名なAI科学者で構成される専門家チームが調査研究を行い、AI技術の進歩、経済的影響、社会的影響について厳密で客観的な分析を提供するもので、業界で認められたAI分野における最も客観的な権威ある報告書の一つだ。
報告書によると、中国と米国は世界のAIにおいて最も影響力のある2大国で、そして両国のモデルの性能差が23年の17.5%から0.3%へと急速に縮小し、ほぼ同等になった。さらに、報告書によると、24年の世界の61の重要大規模AIモデルのうち、グーグルから7モデル、OpenAIから7モデル、アリババから6モデルが選出され、アリババの重要モデル貢献度は世界3位で、最も多く選ばれた中国のテクノロジー企業でもある。アリババの6モデルは、阿里通義千問(以下「千問」)Qwen-72B、Qwen1.5-72B、Qwen2-72B、Qwen2.5-72B、Qwen2.5-32B、QwQ-32B。報告書で選出された24年の32の最も代表的なモデル・データセット・機能リリースの中には、千問Qwen2、Qwen2.5とDeepSeek-V3が含まれている。
23年以降、阿里通義実験室は200以上のモデルをオープンソース化している。現在、千問の派生モデル数は世界中で10万を超え、米国のLlamaを抜き世界一のオープンソース大規模AIモデルになっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年4月11日
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