【人民網時評】「中国は関税ではなく愛を届ける」
「中国は周辺諸国を深く愛している。中国は関税ではなく愛を届ける」。これは、このほど習近平国家主席がベトナム、マレーシア、カンボジアを国賓として訪問し、現地の政府や人々から熱烈な歓迎を受けた際、ある海外のネットユーザーがしみじみと記した感想だ。
「仁に親しみ、隣に善くする」という中華文化の基調となっている仁愛においても、民間の諺の「遠くの親戚より近くの隣人」という素朴な道理においても、中国は常に行動で愛の力を伝え、善隣友好の文化的遺伝子を体現してきた。海外のネットユーザーのこのコメントは、中国が提唱する「親誠恵容」という周辺外交理念をはっきりと感じ取ったことによるものであり、中国が自ら進んで実行する姿勢で周辺運命共同体の構築を推進していることへの心からの賛嘆でもある。
善隣、近隣国の安定化、経済成長の促進、「親誠恵容」、運命を共にすること。中国は言葉よりも行動を重んじてきた。習主席はこれまでに周辺27ヶ国を訪問してきた。中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)、中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)後、習主席が最初の外遊先に選んだのは、いずれも周辺国だった。中国は積極的に周辺諸国と向き合って進み、善隣友好と協力・ウィンウィンという輝かしい道を切り開いてきた。
手を携えて百年の夢をかなえる――中国ラオス鉄道により、ラオスは「陸の孤島」ではなくなった。共に助け合い、苦難を共にする――ミャンマー大地震で、中国の救援隊は40時間近く瓦礫の下に閉じ込められていた生存者を救出した。安心して暮らし、楽しく働き、無数の家庭に恩恵を及ぼす――中国パキスタン経済回廊は、すでに250億ドル(1ドルは約141.2円)以上の直接投資につながり、23万人以上の雇用を創出した。
■発展によって共同繁栄を築く。すでに中国は周辺25ヶ国と「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設協力協定を締結し、18ヶ国にとって最大の貿易相手国となっている。2024年の中国とASEANとの貿易総額は6兆9900億元(1元は約19.3円)に達し、中国の貿易総額の15.9%を占めた。中国と中央アジア諸国との貿易額は国交樹立以降100倍以上増加し、国際定期貨物列車「中欧(中亜)班列」は国際協力を支える「鉄のキャラバン」となっている。
■文明によって幾世代にもわたる友情を育む。中国とベトナムの人的・文化的交流は不断に深まり、現在中国では約2万4千人のベトナム人留学生が学んでいる。中国ラオス鉄道は単なる経済インフラではなく、国境を越えた恋愛や結婚の架け橋となっている。魯班工坊は各国に根付き、「一帯一路」上で広く好評を博する「教育の宿駅」となっている。中国は周辺各国に医療援助チームを派遣し、仁の心と優れた医術によって友情の花を育んでいる。
■責任を果たすことによって共通の郷里を守る。中国は周辺17ヶ国と運命共同体の構築について共通認識に至った。非伝統的安全保障上の試練を前に、瀾滄江―メコン川法執行協力は各種の国際犯罪を数多く摘発してきた。上海協力機構(SCO)は拡大を続け、平和を維持し、共に発展を図るという民意を体現している。
現在、世界は変化が加速し、国際情勢は混乱がしきりに生じている。「小舟一艘では荒波に耐えられない。同舟相救ってこそ、安定して遠くまで行くことができる」。関税の圧力によって、貧しく弱い国々の発展の夢が圧殺されようとする中、中国は関税免除措置を講じることを選び、33ヶ国の農産物に対して門戸を開いている。保護主義によって「科学技術の独占・封鎖、障壁の設置」が行われようとする中、中欧班列はすでに欧州25ヶ国・227都市、アジア11ヶ国・100以上の都市を結ぶことで、中国の市場がもたらす特別な利益を各国の商品が享受できるようにしている。
中国は心ある交流を行うことで、地域の平和・安定・発展・繁栄により多くの確実性をもたらしている。中国は義を何よりも重んじることで、常に歴史の正しい側に立っている。中国は約束を行動で果たすことで、「強くなった国は必ず覇権を唱える」「強いのをよいことに弱い国をいじめる」という邪道を歩まず、発展を通じて世界に恩恵をもたらし、責任によって尊敬を勝ち取っている。
「中国は関税ではなく愛を届ける」。この素朴な一言の背景には、人類運命共同体の旗を高く掲げ、混迷する世界において、大国としての責任とコミットメントによって「同舟相救う」希望の光を明るく点す中国の姿がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年4月21日
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