第6回中日ハイレベル経済対話、20項目の重要な共通認識

人民網日本語版 2025年03月24日14:58
第6回中日ハイレベル経済対話、20項目の重要な共通認識

王毅中共中央政治局委員(外交部部長)は22日、東京で日本の岩屋毅外相と共に第6回中日ハイレベル経済対話の共同議長を務めた。人民日報が伝えた。

双方は、両国首脳の重要な共通認識を共に実行に移し、中日の戦略的互恵関係の経済的内容を強化し、新しい時代の要請にふさわしい建設的かつ安定した中日の経済・貿易関係の構築に共に尽力することで合意した。

対話の結果、20項目の重要な共通認識に至った。

(1)グリーン発展協力を強化する。2025年に中国で第18回中日省エネ・環境保護総合フォーラム及び中日炭素排出量削減政策対話を開催する。グリーン貿易・投資協力を強化し、中日の長期的な貿易協定・覚書の更新について協議を継続する。

(2)環境協力を強化する。2025年に中国で第4回中日環境ハイレベル円卓対話を開催し、中日の青年環境専門家の相互訪問・交流を実施する。

(3)日本は2027年国際園芸博覧会への中国の参加を歓迎する。

(4)高齢者ケア・介護などの分野で実務協力を強化し、シルバー経済を育成する。日本が中国でシルバー産業交流会を開催することを中国は歓迎する。

(5)双方は、第三国市場協力のさらなる推進、協力プロジェクトの進捗状況の共同評価、第三国市場での企業間の経済協力の継続的推進について一致した。

(6)日本は中国の第8回中国国際輸入博覧会開催を支持する。中国は日本の2025年大阪・関西万博開催を支持する。地方間の経済・貿易協力を促進し、中日(成都)都市建設及び現代的サービス業の開放協力モデル事業などを支持する。

(7)サービス貿易協力を加速し、2025年に日本で中日サービス貿易政策対話を開催する。

(8)2025年に中日産業次官級協議及び中国商務部(省)と日本経済産業省の次官級定期協議を開催する。自動車分野の協力を継続し、中日自動車対話を引き続き開催する。世界技能大会の開催を相互に支持する。

(9)双方は、中国税関総署と日本厚生労働省による食品安全協力閣僚級対話の継続的実施を促す

(10)サプライチェーン協力を強化し、中日輸出規制対話及び官民交流活動を継続する。

(11)2025年に日本で中日ビジネス環境最適化作業部会会議を開催し、公正で透明かつ予測可能なビジネス環境の構築を推進する。

(12)中日知的財産権作業部会を含む知的財産権保護協力を強化する。

(13)中国政府当局と中国日本商会の対話を開催する。

(14)日本政府当局と在日中国企業協会の対話開催を検討する。

(15)世界貿易機関(WTO)の枠組みでの協力を強化し、WTO改革を推進し、自由で開かれた多角的貿易体制の維持・強化に努め、市場開放を継続し、自由貿易を支持する。G20、APEC、ASEAN+3などの枠組みで経済・貿易・財政・金融協力を深める。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定を透明で円滑かつ効果的に実施し、中日韓自由貿易協定(FTA)交渉の加速について協議を続ける。

(16)「昆明・モントリオール世界生物多様性枠組み」の実施を共に推進する。

(17)中日海洋ゴミ協力専門家対話プラットフォーム会合を開催する。

(18)中国による2026年APEC会議の開催、日本による2031年APEC会議の開催申請を支持する。

(19)第7回中日海運政策フォーラムが6年ぶりに開催されたことを評価し、海事分野での協力を強化する。

(20)福島原発汚染水の海洋放出と日本産水産物の対中輸出の問題に関し、日本側の一方的な海洋放出の開始に反対するという中国側の立場に変更はない。双方は、2024年9月20日に発表された共通認識の正確かつ全面的な理解を再確認し、海洋放出に対する長期的な国際的監視および中国側の独自サンプル検査を継続し、結果に異状がないことを前提に、日本産水産物の対中輸出問題について協議することを再確認した。

双方は、適切な時期に中国で第7回中日ハイレベル経済対話を開催することに同意した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年3月24日

注目フォトニュース

関連記事