好きを仕事に!——店発掘の達人
消費の新たなニーズが次々と誕生し、市場も変化し続けているのを背景に、「職業」にも無限の可能性が生まれている。最近では「好きを仕事に」する若者などが、ユニークなスキルと経験を武器に、市場に新たな風を吹き込み、発展の新天地を切り開いている。
店発掘の達人である貴州省の女性・李燕さん(27)は自分の仕事について、「リアルな体験をカメラで記録し、コンテンツを通して、消費を刺激する仕事」としている。
以前、李さんは偶然にもスマホで貴州省息烽県のミステリアスな雰囲気を漂わせる滝を撮影し、ショート動画プラットフォームに投稿したところ、再生回数が数百万回に達し、10万人以上から「いいね!」が寄せられるなど、予想外の注目を集めた。その影響で、これまであまり知られていなかったその滝が、まさに一夜にして人気観光スポットになった。
意図することなく、その滝がネット上で人気の観光スポットとなっただけでなく、その周りの飲食店や民泊施設の利用者も増えて、現地の村民の収入が増えたことを、李さんが知るようになったのは、後になってからのことだったという。
データによると、李さんのように、優れた店や美しい景色を発掘することを職業とする人がどんどん増えており、動画やライブ配信、写真+コメントなどを使い、ソーシャルメディアやショート動画プラットフォームなどで、レストラン、ホテル、観光スポットなどでのリアルな体験をシェアしている。2024年11月の時点で、ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」だけでも、336万人以上が、「店発掘」を通して、収入を得ていた。
中国社会科学院人口・労働経済研究所の周暁光副研究員は、「店発掘の達人は、食べる、飲む、遊ぶ、楽しむ、旅行、行楽など幅広い応用シーンをカバーするようになっている。ただ優秀な店発掘の達人になるには、コンテンツ制作・企画、市場洞察・分析、意思の疎通・協力、ショート動画制作など全てをこなせる能力を有していなければならない」との見方を示す。
中国人的資源・社会保障部(省)が最近発表した28の新職業の中には、「ライフサービス体験員」という名前で「店発掘の達人」が含まれていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年4月23日
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