【新職業】歴史ある文化財をグッズにする文化クリエイティブグッズ企画・運営者
文化クリエイティブグッズ企画・運営者は、中国人的資源・社会保障部(省)が2024年に発表した新職業の1つとなる。新華社が報じた。
文化クリエイティブグッズ企画・運営者の「90後(1990年代生まれ)」の曾舟さんは、子供の頃からアニメや映画の関連グッズのほか、各種デザイナーズトイのぬいぐるみ、フィギュアをコレクションするのが大好きだったが、中国にはオリジナルの文化クリエイティブグッズがあまりないことに気付いたのだという。そこから、中国の伝統文化の魅力を備えた文化クリエイティブグッズをデザインすることが、曾さんの夢となった。
そんな曾さんは2018年、ゲームデザインの仕事を辞めて独立し、デザイナーになった。その後、四川省の三星堆博物館を見学した際、青銅神樹や青銅縦目仮面といった文化財を目にし、インスピレーションを得たという。そして、それらをモチーフにして、デザイナーズトイの要素と組み合わせ、その頭身比率などを調整し、目や耳にインパクトを持たせたほか、天然キャラにして、コミカルに仕上げるなどして、トレンディで、可愛らしい文化クリエイティブに仕上げた。
曾さんは近年、主に「三星堆福佑青銅像」や「通天神樹·十日神話」シリーズの文化クリエイティブグッズを手掛けており、デザイン系コンテストで何度も賞を獲得してきたほか、三星堆博物館や成都博物館からも高く評価されている。
曾さんは現在、すでに発売されている三星堆シリーズのグッズを最適化、アップデートし、さらに磨きをかけることができるよう取り組んでいる。そして、「日用消費財のようなおもちゃではなく、内容があり、温かみや意義を備えたグッズを作ることで、若者が気軽に千年以上の歴史を誇る文化に触れることができるようにしたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年3月5日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn