【ぶらり北京】コース別朝陽公園のすゝめ編

人民網日本語版 2025年04月30日11:16

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、北京の東部に広がる巨大パーク、朝陽公園を歩きます。東京ドーム約62個分もある広い朝陽公園を、「アクティブコース」、「キッズコース」、「お散歩コース」の3つのコースで「攻略」!

🎥A姐とG姐の「朝陽公園攻略」の様子はこちらの動画でどうぞ!

実際に朝陽公園を歩く前に、まずはちょっとした「朝陽公園豆知識」から!

➊実は改名している!

朝陽公園のメインゲート・南大門(撮影・勝又あや子)。

朝陽公園のメインゲート・南大門(撮影・勝又あや子)。

実は、朝陽公園は最初から朝陽公園という名前ではなかった。もとの名前は「水碓子公園」。1984年11月、現在の公園敷地内にあった水碓湖をベースに建設が始まり、「水碓子公園」と名付けられたが、1992年に「朝陽公園」に改名された。

その「朝陽公園」という名前だが、実は今の朝陽公園ができる前から存在していた。ちょっと紛らわしいのだが、もともとの「朝陽公園」とは、東四環の東側にある紅領巾公園のこと。紅領巾公園は1962年に「朝陽公園」に改名。その後、1983年にもともとの「紅領巾公園」に戻されている。「朝陽公園」という名称にはなんだかややこしい歴史があったのだ。

➋英語の名前はこれ!

朝陽公園の英語名は「Chaoyang Park」?と思いきや、実は「Sun Park」が正式な英語名称だ。公園の西門の外側にも「Sun Park」の表示がある。

「Sun Park」の表示(撮影・勝又あや子)。

「Sun Park」の表示(撮影・勝又あや子)。

➌とにかく広い!

朝陽公園は南北に約2.8キロメートル、東西に約1.5キロメートル、面積は288.7ヘクタールという巨大な公園。そのうち水面面積が68.2ヘクタールで、緑地占有率が87%。水と緑が豊かな都会のオアシスだ。

朝陽公園の地図(撮影・勝又あや子)。

朝陽公園の地図(撮影・勝又あや子)。

➍公園の中に怪獣がいる!

公園内に設けられた約6.5キロのウォーキング&ランニングコースは、その形が恐竜に似ていることから、「小怪獣」というニックネームで呼ばれている。このコース、俳優の周潤発もよく利用しているようで、ネット上には目撃情報も!

「小さな怪獣」に見える?中には「スヌーピーに似ている」と言う人も……(撮影・勝又あや子)。

「小さな怪獣」に見える?中には「スヌーピーに似ている」と言う人も……(撮影・勝又あや子)。

🏃アクティブコース🏃

最初のコースは、運動を楽しみたい人向けの「アクティブコース」。東7門から入ると、ウォーキング&ランニングコースやスポーツ施設があり、さまざまなスポーツを楽しむことができる。

ウォーキングやランニングをする人たちのために整備されたコース(撮影・勝又あや子)。

ウォーキングやランニングをする人たちのために整備されたコース(撮影・勝又あや子)。

ウォーキング&ランニングコースは1.1キロのお手軽コースと、6.5キロのロングコースがある。ロングコースは、その形が恐竜に似ていることから、「小怪獣」という愛称で親しまれている。

ロングコース沿いには、その名も「小怪獣」という名前の休憩所があり、プリペイドカードで利用できる更衣室やシャワールームもある。運動して汗びっしょりになっても、シャワーを浴びてすっきり!

「小怪獣」休憩所とランニングをする人(撮影・勝又あや子)。

「小怪獣」休憩所とランニングをする人(撮影・勝又あや子)。

スポーツ施設は、若者たちが多いバスケットコートやフットサルコート、朝早くからお年寄りたちで賑わう卓球場のほか、中国ではあまり見かけないバッティングセンターや少年野球用のエリアもあった。

バスケットボールを楽しむ若者たち(撮影・勝又あや子)。

バスケットボールを楽しむ若者たち(撮影・勝又あや子)。

お年寄りたちで賑わう卓球場(撮影・勝又あや子)。

お年寄りたちで賑わう卓球場(撮影・勝又あや子)。

野球教室で守備練習をする子供たち(撮影・勝又あや子)。

野球教室で守備練習をする子供たち(撮影・勝又あや子)。

このエリアには複数の空中アスレチックもあり、難易度に応じて子供から大人まで楽しむことができる。そのほかにも、ジップラインやサバイバルゲームなど、豊富なアクティビティが用意されている。

空中アスレチックに挑戦する子供。結構高い!(撮影・勝又あや子)。

空中アスレチックに挑戦する子供。結構高い!(撮影・勝又あや子)。

🎢キッズコース🎢

次は、子供連れに最適なキッズコース。南大門から入って、遊園地エリアを満喫するコ―スだ。

遊園地のアトラクションいろいろ(撮影・勝又あや子)。

遊園地のアトラクションいろいろ(撮影・勝又あや子)。

朝陽公園の南エリアは遊園地になっていて、ジェットコースターなど絶叫系のアトラクションから、小さな子供でも安心して楽しめるアトラクションまで、様々なアトラクションが用意されている。低年齢向けのアトラクションは東側に集まっているので、東門からの入場が便利だ。

遊園地の入園料は無料。乗り物ごとにチケット(20~30元ほど、1元は約19.6円)を買うシステムで、100元で5つ乗れるちょっとお得なチケットもある。また、入場料金が別途必要になるが、公園内にはポップマートが手掛けたポップランドや、ソニー・エクスプローラサイエンスなどもある。

A姐とG姐のオススメは、懐かしさあふれる「ゆる系」のアトラクション。乗り物に乗らなくても、どことなく「昭和」の香りがするアトラクションを見て回るだけでもかなり楽しめそうだ。

「ゆる系」アトラクションの数々(撮影・勝又あや子)。

「ゆる系」アトラクションの数々(撮影・勝又あや子)。

また、「転転杯」や「大擺錐」、「極速変変変」、「大鬼城」など、中国語のアトラクション名を見ながら英語や日本語のアトラクション名を想像する「遊び」も、外国人目線で楽しい歩き方かもしれない。

中国語のアトラクション名を見ながら歩くのもまた楽しい(撮影・勝又あや子)。

中国語のアトラクション名を見ながら歩くのもまた楽しい(撮影・勝又あや子)。

🌸お散歩コース🌸

最後は花見や散歩を楽しみたい人向けのお散歩コース。季節によって様々な花を楽しむことができる。ここでは4月初旬から中旬にかけて咲く花々をめぐるコースをご紹介しよう。

南大門→桜花谷→万人広場→中心島→観瀾橋→藍色港湾(SOLANA)

南大門を入り、南湖を左手にして北に歩いていくと、立派な桐の花を見ることができる。

桐の花。奥にはレンギョウの花も見える(撮影・玄番登史江)。

桐の花。奥にはレンギョウの花も見える(撮影・玄番登史江)。

また、公園内では、オウバイやロトウザクラ、ハナカイドウ、レンギョウ、ライラック、ハナズオウ、ヤマブキ、ムラサキハナナ(オオアラセイトウ)、スイカズラ、碧桃、アイリス、ハリエンジュなど、季節ごとに様々な花が楽しめる。

朝陽公園内に咲く花々(撮影・勝又あや子)。

朝陽公園内に咲く花々(撮影・勝又あや子)。

そんな花々を愛でながら私たちが目指したのは、桜花谷(桜バレー)だ。ここに植えられているのは、中国語で「晩桜」と呼ばれる八重桜。「晩桜(遅咲きの桜)」という中国語名の通り、ソメイヨシノなど他の品種の桜より半月ほど遅く開花する。

桜花谷では、築山の間を縫うようにして続く小径に八重桜が植えられ、開花時期にはお花見スポットになるだけでなく、コスプレ撮影のメッカになる。まだ若い木で花が咲く位置が低いので、「私と桜」写真を撮りたい人たちの間では、「踏み台も梯子も不要」な点が人気のようだ。

桜花谷(撮影・勝又あや子)。

桜花谷(撮影・勝又あや子)。

桜花谷ではドールと桜の写真を撮る「ドル活」をする人も!(撮影・勝又あや子)。

桜花谷ではドールと桜の写真を撮る「ドル活」をする人も!(撮影・勝又あや子)。

桜花谷で八重桜を堪能した後は、万人広場でヤマブキの花を背にしてお弁当を広げ、ピクニック気分を満喫!

A姐とG姐作のお花見弁当(撮影・勝又あや子)。

A姐とG姐作のお花見弁当(撮影・勝又あや子)。

その後は少し南下して方舟湖のほとりへ。「花より団子」ならぬ「花よりアイス」で、人気ジェラート店「野人先生」のジェラートを味わった。

中国のブランド米「五常大米」のジェラートとピスタチオのジェラート(撮影・勝又あや子)。

中国のブランド米「五常大米」のジェラートとピスタチオのジェラート(撮影・勝又あや子)。

ジェラート店の周りの広場など、朝陽公園内にはテントを張ってゆっくり過ごす人も多い。火を使うことは禁止されているので、キャンプというよりはちょっと装備のいいピクニックといった趣だ。

テントを張ってゆったりと過ごす人々(撮影・勝又あや子)。

テントを張ってゆったりと過ごす人々(撮影・勝又あや子)。

そこから北上した中心島では、色とりどりのチューリップが私たちを待っていてくれた。

中心島のチューリップ(撮影・勝又あや子)。

中心島のチューリップ(撮影・勝又あや子)。

さらに橋を渡って北側のエリアへ。凧揚げに興じる人々を見ながらそぞろ歩き、鳥たちが集まる水辺の道を歩いて、ショッピングモールの藍色港湾(SOLANA)でゴール!藍色港湾へと続く観瀾橋では、満開の藤の花が迎えてくれた。

藤の花(撮影・勝又あや子)。

藤の花(撮影・勝又あや子)。

広大な朝陽公園を楽しむには、こんなふうにコースを設定した「攻略計画」が必要かもしれませんね。今回の3つのコースのほかにも、興味や目的、季節などに合わせて、自分なりのコースを考えて訪れてみてはいかがですか?(文・勝又あや子)

「人民網日本語版」2025年4月30日

ぶらり北京

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。

注目フォトニュース

関連記事