ゴルフをしに江蘇・塩城へ!インバウンド市場に「韓国ブーム」
湖南省張家界市や上海市に続き、江蘇省塩城市のインバウンド市場にも「韓国ブーム」が到来している。
今月3日、韓国・ソウルから塩城への直行便が到着すると、飛行機を降りた韓国人観光客177人が中国に入国した。一行は年齢50歳以上の人がほとんどで、皆ゴルフバッグを背負っていた。今回の中国訪問の目的ははっきりしており、「同市のゴルフ場・悦達射陽島ゴルフ場でプレーすること」だ。
韓国から飛行機に乗り、わざわざ塩城までゴルフをしに来るのはなぜなのか?
塩城市文化・観光局の侯徳志副局長は、「韓国は総人口が5000万人前後だが、ゴルフ人口は約500万人に上り、ゴルフは国民的スポーツだと言える」とし、同市のゴルフ場は韓国のゴルフ旅行市場に関する調査研究を行ったとした。
同ゴルフ場の孫娟総経理は、「ゴルフ好きは、世界各地のさまざまなゴルフ場でプレーをしたがるという傾向がある。より少ないショット数でコースを終え、そのゴルフ場を制覇し、よりよい成績を上げようと絶えず頑張る。今年第1四半期(1-3月)、当ゴルフ場では韓国人観光客を延べ3700人受け入れた。昨年のデータと比較すると、今年は飛躍的に増加している」とした。
韓国のゴルフ好きたちにとって、塩城のゴルフ場は確かに理想的な旅行目的地であり、利便性と旅行費用が2大決定要因になっている。
塩城-ソウル間には直行便が飛んでおり、毎週火・土に1往復し、飛行時間は約2時間と短い。
塩城でゴルフをする費用は、1人1日400元(1元は約20.1円)前後で、これにはプレー料金のほか、昼食代金も含まれており、ゴルフ場のある射陽県の星付きホテルは1泊200-300元ほどで、これに往復の航空券代金3000元を加えてもリーズナブルだ。
同ゴルフ場自体にも大きな魅力がある。挑戦的なコースであるものの、標準的な「18ホール・パー72」のゴルフ場で、コースは長く狭く、池やバンカーなどの障害物が難度を上げており、ベテラン・ゴルファーにとっても攻略が難しい。
塩城は地理的な優位性のおかげで、昔から韓国との貿易の往来や産業協力が密接に行われてきた。昨年11月、中国が韓国国民を対象に30日以内の滞在期間であれば査証(ビザ)を免除する政策を打ち出すと、塩城はチャンスを着実にとらえ、市場の誘致活動と政府による支援の相乗効果により、インバウンド観光市場に「韓国ブーム」が到来している。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年5月12日
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