中国で17の新職業と42の新職種が誕生
中国人的資源・社会保障部(省)の今月8日の発表によると、越境EC運営管理者やドローン編隊飛行計画者、電子回路設計士、内装施工管理者、コーヒー加工者を含む17の職業が新職業として「国家職業分類大典」に組み込まれる計画だ。新華社が伝えた。
また42の新職種には、金鑑定・査定士、撮影旅行プランナー、スマート倉庫・輸送管理者、睡眠・健康管理士、ドッグトレーナー、生成AIシステムテスター、プリザーブドフラワー制作者などが含まれている。
重慶市南岸区で開かれたドローンショー「魅力重慶」の演出進行を担当するドローン飛行エンジニアの陸子祥さん(5月1日撮影・黄偉)。
人的資源・社会保障部の職業能力建設司の関係責任者によると、「過去2年と比べると、今回公示された新職業の数はほぼ横ばいとなっているものの、新職種は目に見えて増え、近年で最多の42職種に達した。また、新技術が幅広く、踏み込んで応用されるようになるにつれて、もともとあった職業の職務範囲がより幅広くなり、細分化が一層進んでいる」としている。
例えば、昨年から、大規模AIモデルが継続的にアップデートされ、各種業界へのエンパワーメントが加速しているのを背景に、同業界の従事者が急増し、人材を必要とするポストも多様化している。こうした新たな動向に合わせて、今回は、職業の一つ「生成AIシステム技術者」の下に、「生成AIシステムテスター」という職種が新設されたほか、職業の一つ「アニメーター」の下に、「生成AIアニメーター」という職種が新設された。
客をレストランに案内する、浙江省の第一陣となる「民泊施設バトラー」職業技能等級認定証を交付された浙江省湖州市の莫干山にある民泊施設・芝麻谷の民泊施設バトラー孟金錦さん(2024年4月10日撮影・翁忻暘)。
前出の責任者は、「当司が認定した新職業は、国家職業分類大典に未収録であるものの、すでに従事者が一定の規模に達しているほか、独立していて、成熟した専門知識とスキルが求められる職業だ。社会性、安定性、独特性といった多方面において条件を満たしている」と説明する。
公示の後、意見を募集し、修正が実施された後、これらの職業は最終的に国家職業分類大典に組み込まれる計画だ。これらの職業の従事者は規定に基づき、国の関連政策に合わせた待遇を受けることができるようになる。今後、人的資源・社会保障関連当局は、相応の国家職業標準を制定し、企業やトレーニング機関などが、職業教育・トレーニング、人材評価を展開するための指導を提供する計画だ。
2019年以来、人的資源・社会保障部は6回に分けて93の新職業を発表してきた。データによると、民泊施設バトラーやライブ配信パーソナリティー、ロボット工学技術者といった新職業を選ぶ人が増えており、特に若者の間で人気となっている。
技術の新たな応用や消費の新たなニーズが次々と誕生し、市場も変化し続けているのを背景に、職業にも無限の可能性が生まれている。そして、強靭性を備え、やる気にあふれる人々が、市場の新たなニーズを敏感に察知し、自分に合った新たな道を探し求めるようになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年5月13日
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