「中国海洋経済発展指数」発表　貿易指数は前年比3.7％増

中国自然資源部（自然資源省）は8日、海南省海口市で「中国海洋経済発展指数2025」を発表した。2024年の「中国海洋経済発展指数」は前年比2.3％増の125.2となった。このうち、「対外経済・貿易指数」は121.3となり、前年比で3.7％増加した。「海運輸出入総額」など複数の指標が過去最高を更新した。

同指数は、複雑な外部環境がもたらす多くの課題に直面しつつも、2024年に中国の海洋経済が新たな段階の規模に到達し、効果的な質的向上と合理的な量的拡大を実現したことを示している。

■発展の規模と効益指数：125.2

全国の海洋生産総額は初めて10兆元（1元は約20.2円）を突破し、前年比で5.9％増加。これは国民経済の成長率を0.9ポイント上回る。

■構造の最適化と高度化指数：131.0

海洋新興産業の生産額（付加価値ベース）は前年比で7.2％増加し、海洋経済に占める比重を高め続けている。海洋製造業の生産額（付加価値ベース）は3兆2000億元で、海洋生産総額の3割以上を占める。

■資源の節約と利用指数：121.5

使用権登記海域1ヘクタールあたりの海洋産業生産額（付加価値ベース）は、前年比2.7％増となった。

■対外経済・貿易指数：121.3

「海運輸出入総額」「国際航路コンテナ取扱量」「船舶輸出額」など複数の指標が過去最高を記録した。

■民生の保障と改善指数：125.7

全国における海洋関連の自然保護区は352ヶ所で、保護海域の面積は933万ヘクタールに達した。沿海都市の国内観光客受け入れ数は前年比14％以上の増加を見せ、1人当たりの海洋水産物占有量は27キログラムに達する見込みであり、良質なタンパク源の供給は増加傾向を維持している。（編集NA）

「人民網日本語版」2025年6月9日