河西回廊が国家遺産ルート建設地に 甘粛省
甘粛省政府新聞弁公室が10日に開いた記者会見で、「河西回廊国家遺産ルート建設実施案」が発表された。これは河西回廊が国家遺産ルート建設地となることを意味している。
実施案は、2025年、2030年末、2035年末をめどにした段階的な目標を設定している。
まず、今年は、石窟寺、長城(万里の長城)、古城遺跡、古代建築物、張掖市の七彩丹霞といった代表的な文化・自然遺産に重点を置き、遺産保護・利用、インフラ整備、観光産業レイアウト、国際交流・協力といったプロジェクトに取り掛かり、河西回廊国家遺産ルートの全体像の構築を加速させ、同ルート建設の初期段階の成果を挙げたい考えだ。
次に2030年末をめどに、河西回廊国家遺産ルート文化遺産の保護・伝承・利用、自然遺産の保護・伝承・利用、民族の風俗・習慣・無形文化遺産の保護・伝承・展示、国際観光ベルト、国際文化交流・協力という「5大モデル」を全面的に構築したい考えだ。
さらに、2035年末をめどに、河西回廊を、世界文化・自然遺産保護先行地、極めて大きな影響力を持つ中華文化発信地、活力に満ちた世界文明交流・相互参考地、極めて人気のある国際観光目的地へと発展させ、河西回廊国家遺産ルートの世界遺産登録を目指すとしている。
今年は河西回廊国家遺産ルート建設のために、6億1000万元(1元は約20.1円)を投じて、120プロジェクトが実施されることになっている。
「河西回廊」と呼ばれているのはなぜか?
河西回廊は、アジアの中央、中原(華北平原一帯)の内陸部に位置する重要な交通ルートで、東は烏鞘嶺から始まり、西は星星峡まで、約1000キロを結んでいる。甘粛省酒泉市、嘉峪関市、張掖市、金昌市、武威市、白銀市景泰県など6市21県をカバーしており、黄河以西に位置しているため、「河西回廊」と呼ばれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年6月11日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn