習近平国家主席が第2回中国・中央アジアサミットで基調演説

人民網日本語版 2025年06月18日13:21
習近平国家主席が第2回中国・中央アジアサミットで基調演説

第2回中国・中央アジアサミットが17日、カザフスタン・アスタナの独立宮殿で開催された。習近平国家主席と中央アジア5ヶ国の首脳は、「中国・中央アジア精神」を大いに発揚し、恒久的な善隣友好を堅持し、中国・中央アジア運命共同体の構築が絶えず新たな成果を挙げるよう手を携えて推進していくことで一致した。新華社が伝えた。

習主席は「『中国・中央アジア精神』を大いに発揚し、地域協力の質の高い発展を推進する」と題した基調演説を行った。

習主席は「我々の協力は2千年以上にわたる友好的往来に根差し、国交樹立30年以上の団結と信頼によって揺るぎないものとなり、新時代における開放とウィンウィンによって発展してきた。長年の実践を通じて、我々は『相互尊重、相互信頼、相互利益、相互支援、質の高い発展を通じた共同現代化の推進』という『中国・中央アジア精神』を模索し、形成してきた。それは▽相互尊重と対等な付き合いを堅持し、国の大小を問わず平等に扱い、何かあれば皆で相談して対処し、協議によって一致を見た上で意思決定をする▽相互信頼の深化と団結した対応を堅持し、互いの国家の独立、主権、領土的一体性、民族の尊厳を揺るぎなく支持し合い、互いの核心的利益を損なう事はしない▽互恵・ウィンウィンと共同発展を堅持し、互いを優先的パートナーとし、発展の機会を提供し合い、各国の利益を両立させ、多国間のウィンウィンと共生を実現する▽互いに見守り助け合い、同舟相救うことを堅持し、自国の国情に合った発展の道を歩むことを支持し合い、自国の事をしっかりと行い、様々なリスクや試練に力を合わせて対処し、地域の安全と安定を共同で維持するーーことである。『中国・中央アジア精神』は幾世代にもわたる友好協力にとって重要な準拠となるものであり、我々は常にこれを堅持し、不断に力強く発揚する必要がある」と指摘。

「現在、百年間なかった大きな変化の進行が加速しており、世界は新たな激動と変革の時代に入っている。関税戦争や貿易戦争に勝者はおらず、一国主義、保護主義、覇権主義は必ずや他国にも自国にも損害を与える。歴史は後退してはならず、前へ進むべきだ。世界は分断されてはならず、団結するべきだ。人類はジャングルの掟に戻ってはならず、人類運命共同体を構築するべきだ。我々は『中国・中央アジア精神』を導きに、一層進取に励む姿勢と実務的な措置によって協力を強化し、『一帯一路』(The Belt and Road)共同建設の質の高い発展を推進し、中国・中央アジア運命共同体の構築という目標に向けて邁進するべきだ」と述べ、次の5つの必要性を指摘した。(1)相互信頼と相互支持という団結の初心を堅守する(2)実務的で効率的かつ深く融合した協力体制を、より優れた方向へと発展させる(3)平和で安寧な、苦楽を共にする安全保障体制を築く(4)心を一つにし、互いに理解し合い、親交を結ぶ人的・文化的絆を強める(5)公正で合理的、平等で秩序ある国際秩序を維持する。

サミット期間中、習主席は中央アジア5ヶ国の首脳と共に「第2回中国・中央アジアサミット・アスタナ宣言」及び「中華人民共和国とカザフスタン共和国、キルギス共和国、タジキスタン共和国、トルクメニスタン、ウズベキスタン共和国の恒久的善隣友好協力条約」に署名した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年6月18日

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