「PM2.5対策で中国は米国の30年分の道のりを7年で歩んだ」中国の環境専門家

人民網日本語版 2025年06月19日16:07

中国工程院院士、清華大学環境学部教授の賀克斌氏は18日、国務院新聞弁公室が行った記者会見「新たな道のりにおける奮闘者」で、中国のPM2.5対策の歩みを次のように振り返った。

グリーンで質の高い発展の進捗を測るうえで、国際的指標となっている曲線がある。それはグラフ上で「ラッパの口」のような形をした曲線で、社会・経済発展を代表するGDPの曲線は右肩上がりになり、生態環境の質を代表する汚染物質排出量の曲線は右肩下がりになっている。

2005年以前の中国では、GDPも汚染物質排出量も増加していた。しかし2010年以降、10年余りにわたる奮闘を経て、GDPは成長するが汚染物質の排出量は減るようになり、GDP成長と汚染物質排出量のグラフには、グリーンで質の高い発展を示す「ラッパ曲線」が見られるようになった。これによって、環境の質の改善を皆が感じられるようになった。

各国の研究者は衛星やリモートセンシング技術を用いて、中国が過去10数年間に世界で最も急速に大気の質を改善させた地域であることを明らかにした。ある研究者の研究成果によると、PM2.5の改善において、中国は米国が30年間かかった改善の道のりをわずか7年間で歩んだことになる。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年6月19日

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