首都ボランティア植樹活動、習近平総書記が重視した3つのキーワード
習近平総書記は3日、北京市豊台区の永定河のほとりを訪れ、幹部や大衆と共に首都ボランティア植樹活動に参加した。
風にそよぐ苗木の1本1本が、人と自然の調和ある共生の物語を語り、中国が緑化発展の道を歩んできたことの証人となっている。その成果は容易に得られたものではない。習総書記は植樹活動の際、「我が国の森林・草原資源の総量は依然として不十分であり、その質と効果も十分に高くはないことにも目を向ける必要がある」と冷静に指摘した。
習総書記は「質的向上」「産業振興」「大衆の利益」を一層重視する必要性を打ち出した。この3つの「一層重視」は、国土緑化をさらに推進するための方向性と重点を明確にするものだ。
■「質的向上」において着眼すべきは量と質との関係
「量に注目するだけでなく、質を一層重視する必要がある」。国土緑化行動を進めるにあたり、量的拡大だけでなく、質的向上を一層重視し、その地に適した木を植え、その時に適した手法を採用し、1本植えたら1本育ち、造林した分だけ林となるようにし、科学的・生態的・節約型の緑化発展の道を歩む必要がある。
今回の植樹活動で、習総書記は「森林構成を最適化し、森林経営をうまく行うと同時に、草地の生態的質を向上する」必要性を強調した。
■「産業振興」において把握すべきは美しい自然と経済的価値との関係
良好な生態環境は、尽きることのない経済的価値を秘めている。昨年の植樹活動で、習総書記は「三緑(拡緑・興緑・護緑)の同時推進」という重要な理念を打ち出した。その1つである「興緑(緑を活かす振興)」において、「興緑」から「興業(産業振興)」に至るまで、その理念は終始一貫している。
「緑水青山(美しい自然)」をいかに「金山銀山(経済的価値)」へ転化するか。習総書記は今回、「改革」という言葉を特に強調し、「改革的手法を多く使用し、林木・草地資源を活用し、関連産業を強化する」必要性を指摘した。
■「大衆の利益」こそが植樹造林・祖国緑化の初心
現在、中国には「国家森林都市」が212都市あり、都市住民1人あたりの公園緑地面積は15.65平方メートルに達している。2024年には小規模な公園「ポケットパーク」が6200ヶ所余り着工・建設され、都市緑道は7300キロメートル以上建設された。
「林草産業(林木・草地資源を基盤とする諸産業)による雇用と増収の余地を拡大する」。今や中国の林草産業の総生産額は10兆1700億元(1元は約20.0円)に達し、森林食品生産量は2億トンを超え、食糧・野菜に続く第3の重要農産物となっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年4月7日
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