中国の大学の卒業式で「目立ちたがり屋」が続出
中国は今、卒業シーズンを迎えている。中国の各高等教育機関の卒業式では最近、「目立ちたがり屋」の卒業生たちが続出。学長も卒業生たちのこうした要望に応え、彼らの情緒的価値を満足させている。
「束脩」で学長に感謝を示した卒業生
西蔵民族大学の卒業式では、古代の中国で師に敬意や感謝を表すため贈り物として「束脩」を納めた習慣に則り、ある卒業生が学長に、セロリと豚肉をプレゼントした。
それを受け取った学長の顔には満面の笑みが浮かんでいた。
14時間かけて卒業生全員の願いに応じた学長
6月17日、中国農業大学で午前9時半に始まった卒業式は夜の11時まで続いた。その約14時間、孫其信学長は、「一緒に写真を撮ってほしい」や、「お姫様抱っこさせてほしい」、「一緒に踊ってほしい」といった卒業生一人ひとりの「むちゃぶり」に応じ続けた。
賞状や結婚証書を手に学長と記念写真を撮影する卒業式
河北農業大学の卒業式では、卒業生たちが様々な「小道具」を持参し、盛り上げた。
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大学4年間に受け取った賞状をつなぎ合わせて学長と一緒に写真撮影する卒業生。
学長にも同じく頬に指をあてたかわいいポーズをしてもらい写真撮影する卒業生。
「結婚証書」を手に学長と一緒に写真を撮る卒業生カップル。
新入生の入学申し込み時期を控えていることから、「河北農業大学への入学を歓迎」と書かれたミニ横断幕を手に学長と一緒に写真を撮る卒業生もいた。
学長と乾杯!
三峡大学で6月18日に行われた卒業式では、卒業証書を授与する時に学長が角帽のタッセルを右側から左側に動かす儀式の際、卒業生たちは、クラッカーを一緒に鳴らしたり、学長と2人でハートポーズをしたり、ヨーグルトドリンクで一緒に乾杯などの要望を次々かなえていた。始めはぎこちなかった学長も、少しずつ慣れていき、卒業生たちの要望に応えていった。
卒業というのは、別れの時であると同時に、新たな挑戦への出発点でもある。
夢を追いかける若者たちには、情熱を抱き、各地で活躍してほしいものだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年6月20日
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