ASEANとの果物貿易の中核を担う広西の3市の取り組みとは?

人民網日本語版 2025年06月20日14:46

東南アジア諸国連合(ASEAN) の果物が集まる広西壮(チワン)族自治区の南寧市にある「中国—ASEAN特色ある商品集積センター」で今月18日、「ASEANの果物、広西に集結 RCEP加盟国の買い物をより便利に素晴らしく」をテーマにしたイベントが開幕した。イベントでは、ASEANの果物の貿易において中核を担う南寧市、欽州市、崇左市がプロモーションを行っている。そしてこの3市が、ASEANの果物の貿易を取り扱う上での地理的利点、産業基盤、政策メリットなどをPRしている。人民網が伝えた。

PRを行う南寧市人民政府侯剛市長(画像提供・主催者)。

PRを行う南寧市人民政府侯剛市長(画像提供・主催者)。

ASEANの果物を中国に輸入する上でカギとなるルートであるほか、質の高いサービスを提供している南寧市は、ASEANの果物を対象としたトータル産業チェーンの中核的役割を担う上での独特な強みをPRしている。南寧市人民政府の侯剛市長は、「南寧市はすでにASEAN諸国と便利な『陸路・鉄路・空路』からなる交通物流体系を構築している。当市は現在、南寧センターの建設を加速させており、AI技術を活用して、スマート化通関、物流、コールドチェーン、展示、販売、決済といった果物輸入のトータルチェーンサービスにエンパワーメントするよう力を入れ、ASEANの果物を対象としたピッキング、取引、加工センターの構築に全力で取り組んでいる。また、当市は、南寧空港と国際鉄道・港税関監督・管理サービスの整備を加速させ、平陸運河からASEAN諸国の河川と海に直接輸送できる航路開通を計画している。実現すれば、さらに多くのASEAN諸国の果物を、当市を通して中国各地に輸送し、より多くの中国人にASEANの果物を味わってもらえる」と語った。

PRを行う欽州市人民政府の李玉成市長(画像提供・主催者)。

PRを行う欽州市人民政府の李玉成市長(画像提供・主催者)。

欽州市人民政府李玉成市長は、「欽州港は、世界においてコンテナ港トップ30に入っており、航路はASEAN加盟10ヶ国の21港と繋がっている。シー・アンド・レールの列車は、中国の18省(区・市)と繋がっており、国際定期貨物列車『中欧班列』は、中央アジアや西アジアなどと繋がっている。当市は、ASEAN諸国と繋がる『果物エキスプレス』のほか、輸入用のコールドチェーン列車と果物専用ルートを開設している。さらに、『事前申請』、『港到着後、即引き渡し』、『条件付きの貨物即引き渡し』、『027円滑通関』といった措置を打ち出している。平陸運河が間もなく完成する予定で、当市は中国—ASEAN協力の中核を担う役割をより良く果たし、さらに多くのASEANの果物とRCEPを活用した優良商品が広西から輸入され、中国全土に輸送され、世界へと向かうよう取り組む」とPRした。

PRを行う崇左市人民政府の遅威市長(画像提供・主催者)。

PRを行う崇左市人民政府の遅威市長(画像提供・主催者)。

崇左市は、ASEANの果物やRCEPを活用した優良商品が中国市場に、陸路で輸入される際にまず通る場所となっている。そんな同市の人民政府の遅威市長によると、同市は現在、通関地の建設、物流、加工、市場の拡大、強化に全力で取り組み、越境貿易、越境EC、コールドチェーン物流、輸入後の加工を含むトータル産業チェーンの発展を促進し、スマートで、効果的、かつ質の高いサービス提供に励み、ASEANの果物を中国国内のより多くの家庭に届け、RCEPを活用した優良商品を中国各地の市場に届けことができるよう取り組んでいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年6月20日

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