江西省贛州市の家具生産ラインで活躍する「スマートな家具大工」
江西省の美克数創(贛州)家居智造有限公司の生産工場に足を踏み入れると、近未来感あふれる光景が目に飛び込んでくる。そこでは、無人配送車・スマートAGVが生産ラインの周りを機敏な動きで移動し、木製の材料を指定の位置まで運んでいる。また、ロボットアームが、優れた技を持つ「職人」のように、各部品を正確に組み立てているほか、中央コントロールルームにある大きなモニタリングスクリーンには、リアルタイムの生産の進捗状況や設備の状態、効率データなどが表示されている。このように家具の製造は、「自動車工業」と同じレベルまでデジタル化され、目覚ましい進歩を遂げている。
スマート製造工場の徐永亮副総監は、「集塵システムは、工場の各設備のパイプとシームレスで繋がっており、加工時に発生するおがくずはすぐに吸い込まれていき、清潔な環境が保たれている。さらに、スマート化された物流倉庫も画期的で、材料の入庫から、加工のための移送、完成品の出庫に至るまで、全てのプロセスがスマートシステムによって操作されている。そして、在庫データや入庫、出庫の記録がスクリーンにはっきりと表示されていることで、生産管理にはまるで『スマートな目が搭載された』かのようだ」と説明する。
「家具大工の里」と呼ばれる江西省贛州市南康区では、こうした「スマートなシーン」が現在、珍しい風景ではなく、日常的な「普通のシーン」となっている。数多くの家具大工を育成してきた南康区では今、グリーン化とスマート化へのモデル転換が大きな流れとなっている。そして、デジタル化工場368ヶ所が、産業高度化という輝かしい道を歩み、企業5500社が、インターネットをフル活用してデジタル時代のチャンスをしっかりと掴み、金槌やのこぎり、のみなどを使っていた家具産業に今、スマート化・デジタル化へのモデル転換という「春」が訪れ、伝統的な家具大工の技術とスマートテクノロジーが化学反応を起こし、新たな質の生産力育成のために「贛州発の原動力」を注入し続けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年7月1日
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