卒業シーズンの中国でAI関連の人材が引っ張りだこに
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中国電子情報産業発展研究院が今年4月に発表した「中国の地域ごとの人工知能(AI)競争力研究報告」によると、2024年、中国のAI産業の規模は7000億元(1元は約20.0円)を超え、成長率は何年も連続で20%以上をキープしている。AIは、スマートロボットや自動運転、スマートホームといった新興産業の急速な発展を促進しているほか、実体経済と踏み込んで融合し、新産業、新業態、新スタイルなどの誕生も促進。そのため、AI関連のポストが雇用市場で人気を集めている。
求人サイト・智聯招聘が今年2月に発表したデータによると、今年春節(旧正月、今年は1月29日)明けの1週目、AI業界の求職者数が前年同期比33.4%増となり、業界別で最多となった。AIエンジニアの求職者の増加幅は69.6%で、職種別で最大だった。テクノロジー企業・阿里巴巴(アリババ)集団を例にすると、2026年度の春に求人を予定する3000ポスト以上のうち、AI関連のポストが約50%を占めている。
各大手求人プラットフォームで検索してみると、AI関連のポストは高待遇となっている。大規模言語モデルを開発している「DeepSeek(ディープシーク)」が今年2月に発表した求人情報を見ると、ほとんどのポストの月給が2万元以上となっている。なかでも、コアシステムを研究開発するエンジニア(新卒採用)の月給は6-9万元に達している。「杭州六小竜(浙江省杭州市で誕生したテクノロジーの分野の代表格である深度求索、宇樹科技、遊戯科学、雲深処科技、強脳科技、群核科技の6社)」の1つである宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)が発表した「ロボットコントロールアルゴリズムエンジニア」の年俸は130万元となっている。
AI関連の人材のニーズは非常に高いものの、取材では、「気に入る仕事を見つけようと思うと、やはり競争がとても激しい」と話す人が多かった。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年7月3日
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