湖北省の重点エリアで5G-Aフルカバレッジ 低空AIoTを構築

人民網日本語版 2025年07月16日15:44

湖北省内の交通ハブ、主要商業エリア、都市の幹線道路などの重点エリアで5G-Aネットワークのフルカバレッジが実現したことが14日、中国移動湖北公司(以下「湖北移動」)への取材で分かった。「通信+感知+演算能力」の複数の技術融合により、ドローンや一般航空機などの各種低空飛行体が「接続可能・可視化・正確誘導」を備えた低空AIoTを利用できるようになった。中国新聞網が伝えた。

7月10日、湖北武漢では5G-A通信感知一体型基地局を基盤に、ドローンなどの各種低空飛行体が「接続可能・可視化・正確誘導」を備えたネットワークを利用できるようになった(撮影・王政)。

7月10日、湖北武漢では5G-A通信感知一体型基地局を基盤に、ドローンなどの各種低空飛行体が「接続可能・可視化・正確誘導」を備えたネットワークを利用できるようになった(撮影・王政)。

華中地域における重要な汎用航空ハブとして、武漢漢南空港ではドローンの離着陸場、電動垂直離着陸機(eVTOL)のテスト拠点、低空物流ハブとしての応用シーンが次々と展開されている。現在、武漢漢南空港では武漢ー十堰間、武漢ー荊州間の低空短距離旅客路線が開設され、市民は「自宅前」でスムーズに「空飛ぶタクシー」を利用し、省内の短距離移動が可能になった。

5G-Aは第5世代移動通信ネットワーク(5G)の進化・強化版だ。湖北移動の科学技術革新部上級専門家・黄震氏によると、現在武漢市では1526ヶ所の5G-A基地局が開通し、372ヶ所のスマート改造を完了。漢南空港の周辺では基地局3ヶ所と7つの団地を選定し、1.4平方キロメートルの空域に5G-A通信感知一体型ネットワークを配備した。

従来のレーダー監視と比べ、5G-A通信感知ネットワークは「通信+感知」という二重の優位性を有し、低空飛行体に5Gの10倍の高速通信を提供してリアルタイム画像伝送と指令のやり取りを保証できるほか、スマートアルゴリズムとデータ分析によりドローン・鳥類・凧などの異なる対象を識別し、飛行衝突を効果的に防止し、空港空域の安全かつ効率的な運営を支える。

昨年以来、湖北省は5G-Aや6G、AIなどの先端技術開発と応用普及を加速させ、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)の飛躍を後押ししている。宜昌では5G-A低空技術革新センターが設立され、低空移動・空港防衛・空域管理・低空測位・航路監視などの典型的な応用シーンとソリューションをカバー。鄂州花湖国際空港と漢南航空産業パークでは、5G-A技術が低空セキュリティ分野に重点的に応用され、広域における精密感知が実現され、そのドローンの探知距離は2キロメートル、3次元測位精度は0.5メートルに達している。(編集SC)

「人民網日本語版」2025年7月16日

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