中国、5G-Aの商用展開に顕著な成果 6Gの先行的な構築も
中国の5G-A商用展開が顕著な成果を上げていること、そして現在、6G産業エコシステムの先行的な構築が進められていることが20日、同日に閉幕した「2025年世界移動通信大会(MWC上海2025)」への取材で分かった。中国新聞社が伝えた。
5G-Aは、5Gネットワークの強化・進化版に当たる。最新データによると、中国では現在300以上の都市で5G-Aのカバーが実現しており、30以上の省(自治区・直轄市)で5G-Aの主要プランが提供されており、5G-Aの利用者数は1000万人を突破した。
中国移動の何飈社長は同大会で、「当社の5G-Aネットワークは330以上の都市をカバーしている。通信速度、カバー範囲、スマートレベル、接続能力の全面的な向上を実現した」と述べた。
同大会では、「5G-A+低空経済(低空域飛行活動による経済形態)」「 5G-A+スマート工場」「5G-A+スマート運転」などの模範的な事例が多数登場し、「百花繚乱」の様相を呈した。
例えば産業分野では、5G-Aネットワークを用いることでエンボディドAIが大量のデータをリアルタイムで取得・処理し、「感知―意思決定―実行」の閉ループ操作を実施することで、危険作業のリスクを効果的に下げ、生産の効率性と安全性を高めることができる。乐聚(深圳)ロボット技術有限公司の常琳CEOは、「ロボットが生産と生活に入り込む時、その背後にあるのは『安定した接続』が『スマートな接続』へと進化することだ」と述べた。
華為(ファーウェイ)の汪涛常務取締役は、「2030年までに30億台近くのAI(人工知能)ロボットが工場と家庭に入ってくるだろう。AIは生産の補助から業界の中核的な生産プロセスに深く関わるようになり、接続シーンの拡張を加速させる。AIはまた、低空経済などの新しいシーンにもエンパワーメントし、接続の境界拡大を後押ししていく」と述べた。
中国の通信事業者は現在、6G技術の5G-Aネットワークにおける実証実験を推進しており、5G-Aと6G一体的な進化を総合的に進めている。
何氏は、「5G-A/6GとAIなどの技術と融合することにより、通信ネットワークは、天地一体化(衛星と地上ネットワークの融合による全域カバー通信ネットワークの構築)、通信・感知一体化(通信ネットワークの多次元感知への全面的なアップグレードによる全シーン感知の実現)、通信・スマート一体化(通信ネットワークとAIの深い融合によるスマート化応用の推進、『接続+スマート』の相乗効果の加速)という新たな発展のトレンドを示している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年6月24日
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