中国東北地域初のドローン低空物流テスト航路、瀋陽で試験飛行に成功
5月13日午前、貨物を満載したドローンが遼寧経済管理幹部学院(遼寧経済職業技術学院)に無事着陸し、中国東北地域初のドローン低空物流テスト航路初の飛行試験が成功裏に完了した。これにより、瀋陽市瀋北大学都市エリアにおける低空物流配送航路が現場で検証され、同市の低空経済(低空域飛行活動による経済形態)シナリオ応用やドローン産業チェーンにおける川上・川下産業の協同イノベーションが新たな段階に入ったことを意味する。中国新聞網が伝えた。
6分間の向かい風飛行を経て、貨物を満載したドローンが目的地に到着した様子。(写真提供:輝山経済技術開発区)
同日午前9時30分、遼寧衆飛科技と宅配便大手・順豊速運の社員たちの緊密な連携のもと、大疆(DJI)FC30輸送ドローンが遼寧順豊瀋北営業部・虎石台総合営業拠点の離着陸地点から安定して離陸した。今回の飛行では、ドローンは30kgの貨物を搭載し、遼寧経済管理幹部学院の配送ステーションに向かった。
観客が見守る中、ドローンはゆっくりと上昇し、事前に科学的に計画された航路に沿って、人口密集地域や主要道路、飛行禁止区域を避けながら、最大速度15m/sで安定飛行した。風速8.0-10.7m/sの南風に向かって進み、6分後にドローンは無事に配送ステーションの離着陸地点に降り立った。待機していた順豊速運のスタッフが貨物を取り出し、受け取りに来ている学生に手渡した。
遼寧衆飛科技の周文劍総経理は、「テスト飛行の距離は短いが、低空物流配送を実施する上で大きな意義を持つ。これは東北地域で初めて成功したドローン物流輸送テスト航路だ。今回の試験飛行では、航路設計の合理性、ドローンの安全性、物流配送の超高効率性が実証され、今後のドローンによる物流配送に向けた貴重な経験が得られた」と語る。
ドローンが配送ステーションの離着陸地点に無事着陸し、貨物受取人の学生に引き渡す準備を行う順豊速運のスタッフ。(写真提供:輝山経済技術開発区)
瀋北新区工業・情報化局の関係責任者によると、現在2つの飛行航路が計画されており、いずれも遼寧順豊瀋北営業部・虎石台総合営業拠点を起点とし、終点はそれぞれ中国医科大学配送ステーションと遼寧経済職業技術学院配送ステーションで、航路距離はそれぞれ2.7kmと1.6km。両ルートはいずれも4月末に承認された。(編集SC)
「人民網日本語版」2025年5月14日
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