熱波の中国でハイテク活用し暑さ対策 大スクリーンに巨大扇風機の映像で涼しさ届ける!?

人民網日本語版 2025年07月18日16:52

中国では最近、強烈な熱波が広範囲にわたって襲来し、各地では市民らに涼しさを届けようとさまざまな取り組みが行われている。テクノロジーを活用して工夫をこらした取り組みで、どれほど涼しくなるのだろうか?

湖北省武漢市の技術開発区「中国光谷」の道路・民族大道では、ポールの上に設置された装置が水を撒いており、市民に見える形で涼しさを届けている。気温が高くなる時間帯に水を撒くと、周辺の気温が5度も下がるという。

湖南省衡陽市の道路・白雲路の街路灯には巨大な噴霧装置が設置され、辺りはもやに包まれたように神秘的なムードに。往来する歩行者や車に涼しさを届けている。

政府による「集中暖房」サービスは聞いたことがあっても、「集中冷房」サービスは聞いたことがないという人も多いかもしれない。山東省済南市や青島市では既にこの「集中冷房」サービスが導入されている。

「集中冷房」は、特定のエリア内に冷却サービス提供拠点を設置し、そこからパイプを通して冷水や冷気を送り、熱交換により部屋の空気を冷やして涼しくする方法だ。病院や学校など、多くの人が集まる公共の建物でこのスタイルが採用されることが多い。

河南省や新疆維吾爾(ウイグル)自治区、重慶市などでは、気温が高くなる時間帯になると、ミストキャノン搭載トラックや散水車が「移動する涼スポット」となり、街中で涼しさを届けている。

熱波が襲来した湖南省長沙市では、街中の大スクリーンに巨大なエアコンや扇風機などの動画を映し出すという「遊び心」いっぱいのアイデアで、行き交う人に気持ちだけでも涼しくなってもらおうと、ビジュアル効果で涼しさを届けている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年7月18日

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