海南省が「ゼロ・ウェイスト島」建設推進 グリーンで低炭素なリサイクル経済発展目指す

人民網日本語版 2025年07月31日16:13

「海南省の『ゼロ・ウェイスト島』建設事業推進深化案(2025—30年)」がこのほど発表された。海南省新聞弁公室が7月30日に開催した政策説明会で、海南省は「ゼロ・ウェイスト島」の建設を段階的かつ地域別・分類別に推進し、グリーンで低炭素のリサイクル経済の発展を促進する計画であることが分かった。中国新聞網が伝えた。

海南省生態環境庁の陳粤副庁長によると、「ゼロ・ウェイスト島」建設計画では、2030年をめどに、海口市や三亜市を含む4地級市(省と県の中間にある行政単位)や昌江黎(リー)族自治県において、中国の「ゼロ・ウェイストシティ」建設の要求に基づいて推進し、モデルケースとすることを目標としている。その他の市・県は、分類に応じて、分野ごとに段階的に推進し、「ゼロ・ウェイスト島」を構築していく。そして、省全域において固形廃棄物の発生を継続的に抑制し、家庭ごみや建設解体廃棄物、工業固形廃棄物などのリサイクル効率を顕著に高め、有害廃棄物の埋め立て処分率を安定的に低下させていく計画だ。

また、「海南『ゼロ・ウェイスト島』建設は、典型的な固形廃棄物の『三化(減量化、資源化、無害化)』を中心にして、固形廃棄物の管理事業における際立つ問題に焦点を合わせ、さまざまな主要目標を打ち出している」という。

例えば、▽家庭ごみの分別処理では、グリーンで低炭素なライフスタイルやごみ分別の質・効率向上を推進し、末端の処理能力を高める。▽建設解体廃棄物処理では、建築業界の根源的な部分における減量を推進し、解体廃棄物トータルチェーン管理体系を構築する。▽再生資源回収体系を整備するために、中古品流通ルートを開通し、再生資源回収管理を規範化する。▽農林バイオマス総合利用、農業投入物の廃棄物回収を強化し、糞尿資源化利用水準を高める。▽工業固形廃棄物の根源的な部分における減量を推進し、工業固形廃棄物総合利用を強化し、工業固形廃棄物の貯蔵・処理を規範化する。▽ビニール袋禁止事業の成果を強化、拡大させ、プラスチック廃棄物回収・利用・処理を規範化し、陸・海の統合的な海洋ごみ管理を推進する。

海南省商務庁市場体系建設処の陳大富処長によると、海南省は今後、ピッキングセンターの高度化・リニューアルを突破口にして、回収拠点の配置を整備し、都市・農村部をカバーする回収ネットワークを整備する計画だ。また、試行地を設置して、中古品流通を展開し、地域性中古品集散センターを設置し、遊休資源の効率的な流通を促進していく。さらに、企業がデジタル化された回収プラットフォームを構築するよう推奨し、オンライン・オフラインの回収サービス管理を展開し、回収効率と規範化水準を高めていく。その他、イベントや会議開催の面では、「ゼロ・ウェイスト島」建設案の要求に合わせて、使い捨て商品の使用を減らし、展示ブースのリサイクル可能な材料の利用率を60%以上にまで引き上げることを目指す。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年7月31日

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