2024年度上海市科学技術賞が発表

人民網日本語版 2025年08月28日14:46

2024年度上海市科学技術表彰大会が26日に開催された。その中で、同年度の上海市科学技術賞が発表され、計206件(人)が受賞した。中国工程院院士の呂西林氏と中国科学院院士の馬大為氏が上海市科学技術功労者賞を受賞、さらに錢小石氏ら10人が上海市青年科学技術傑出貢献賞を受賞した。科技日報が伝えた。

上海は近年、基礎研究の組織的な実施と多角的な投資を強化し、「基礎研究先行エリア」の構築を深化させている。研究チームが高リスク・高価値の課題に挑戦できるよう導き、基礎研究への投資構造を最適化してきた。その結果、オリジナルな理論研究で次々とブレイクスルーを達成している。自然科学賞、技術発明賞、科学技術進歩賞の3大賞のうち、自然科学賞の成果数が年々増加している。本年度の受賞プロジェクト191件のうち、56件(全体の29%)が自然科学賞を受賞し、前年比6ポイント大幅増加した。2006年に自然科学賞が設立されて以来、過去最高となった。過去20年間で、上海の自然科学賞の割合は当初のわずか9%から20%上昇したことになる。

上海発のオリジナル科学成果の国際的影響力も高まり続けている。今年、自然科学賞の一等賞18件のうち、22本の論文が「セル」「ネイチャー」「サイエンス」の本誌または姉妹誌に掲載され、論文総数の4分の1を占めた。これら18件の成果はいずれも、良好な応用価値または潜在的な応用可能性を示している。例えば、復旦大学の魯伯塤チームの研究成果は技術移転ライセンスで3億7000万元(1元は約20.6円)を達成。さらに、中国科学院分子植物科学卓越イノベーションセンターの王二濤チームの研究は、植物生物学分野における「非マメ科植物の共生窒素固定」という夢の実現に道を開く成果で、中国国内特許を取得し、国際特許も申請している。

一方で、上海の「イノベーション発信地」としての基盤は着実に強化されている。科学技術イノベーションは国家の重要戦略ニーズに焦点を当て、電子情報、先進製造、航空宇宙、新素材などの重点分野で高価値の特許が急速に増加。今年の技術発明部門のハイレベル賞15件はいずれも国家戦略的需要に向けたもので、重要技術課題の解決に取り組んでおり、計646件の発明特許を取得。成果1件当たり43件の独創的な発明が保護されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年8月28日

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