第2回「一帯一路」科学技術交流大会、四川省成都市で開催へ

第2回「一帯一路」（the Belt and Road）科学技術交流大会が10日から12日まで四川省成都市で開催され、現在までに100以上の国・国際機関から海外の来賓が参加する予定であることが3日、国務院新聞弁公室の記者会見で分かった。科技日報が伝えた。

科学技術部（省）の陳家昌副部長によると、今大会は科学技術部、中国科学院、中国工程院、国家自然科学基金委員会、中国科学技術協会、四川省人民政府、重慶市人民政府の共催で行われる。一帯一路共同建設科学技術政策の連携、科学技術の人的・文化的交流、産業イノベーションの発展、国際ビッグサイエンス計画、科学技術による貧困削減、さらには人工知能（AI）や中医薬などのテーマを中心に、重要イベント、テーマイベント、特徴的イベント、円卓会議、技術マッチングの5つのセクションを設け、計38回のイベントを開催。これには第2回一帯一路科学技術イノベーション閣僚会議の開催が含まれる。

四川省の李文清副省長は、「11日午前には開幕式と全体会議を開催する。伝統医学、宇宙情報、CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラルなどの重点分野に焦点を当て、AIで持続可能な開発にエンパワーメントするフォーラムや一帯一路青年科学者フォーラムなどの9回のテーマイベントを開催する。企業が技術を探し成果が市場を探す「双方向の揭榜掛帥（イノベーションプロジェクトのリーダーの年齢・職位にとらわれない自薦による公募）」ランキング発表、先端設備の重要科学技術成果の発表、技術マッチングイベントなどの5回のイベントを開催する」と述べた。

陳氏はさらに、「会期中には一連の二国間政府間科学技術協力文書に調印し、複数の重要分野の一帯一路科学技術イノベーション特別協力計画を始動させ、中国の科学者が主導する新たな国際ビッグサイエンス計画を発足させ、一帯一路向けの国際技術移転センターおよび新たな共同研究プラットフォームの建設を始動させる。また中国は一帯一路共同建設国向けの持続可能な開発技術リスト、科学技術による貧困削減の先進的適用技術成果リスト、先端科学技術分野における先進技術応用モデルシーンを発表する。さらに複数の機関間科学技術協力協定の調印を推進し、科学技術イノベーションと産業イノベーションの双方この融合を促進し、科学技術イノベーションの成果をより多くの国と人々に届ける」と述べた。

一帯一路科学技術イノベーション行動計画が実施されてから、どのような進展があったのだろうか。陳氏によると、これは、（1）政府間科学技術協力メカニズムの持続的な深化 （2） 一帯一路共同建設国の科学技術イノベーション協力能力の持続的な強化 （3）イノベーション駆動型発展効果の持続的な放出（4）科学技術の人的・文化的交流の基礎のさらなる強化の4つの面に現れている。

中国がすでに80以上の共同建設国と政府間科学技術協力協定に調印し、全面的かつ多層的な科学技術イノベーション協力ネットワークを形成したことが注目される。農業、新エネルギー、衛生、健康などの分野で、中国は関連共同建設国と70以上の一帯一路共同実験室の建設を開始し、共同建設国の経済・社会発展をサポートしている。一帯一路科学技術イノベーション行動計画の深化により、中国は広西壮（チワン）族自治区、雲南省、寧夏回族自治区、江蘇省、湖北省、広東省、成渝地域などにおいて、一帯一路共同建設国向けの10カ所の国際技術移転センターの建設を支援している。（編集YF）

「人民網日本語版」2025年6月4日