中国が「路車クラウド一体化」試行都市20ヶ所の建設を推進

人民網日本語版 2025年09月25日09:26

工業・情報化部(省)装備工業一司の郭守剛副司長は23日、中国のスマートコネクテッドカー産業の発展に積極的な成果・効果があり、実証規模が着実に拡大していることを明らかにした。そして中国全土で17ヶ所の国家級試験・実証区が完成し、20ヶ所の「路車クラウド一体化」試行都市の建設を推進中だとしている。また、試験・実証向けに開放された道路は3万5000キロ以上、発給された試験・実証ナンバープレートは1万枚以上に達した。新華社が伝えた。

郭氏は同日開かれた2025世界スマートコネクテッドカー大会の記者会見で、「中国のスマートコネクテッドカーの産業規模が急速に拡大している。今年1−7月には部分的に運転が自動化された自動運転レベル2の乗用車の新車販売台数が775万9900台にのぼり、浸透率が62.58%となった。5GとC-V2Xの搭載量は300万台以上」とした。

郭氏によると、中国はすでにスマートコックピット、自動運転、ネットワーク・クラウド制御などを含む整った産業チェーン体系を完成させている。累計で88種の国家・業界標準を発表し、自動運転補助システムなどの緊急で必要とされる標準の研究を加速しており、自動運転関連の国際標準・法規の制定と調整に踏み込んで参加している。そして「工業・情報化部は今後、新時代のスマートコネクテッド新エネ車産業発展計画の策定を急ぐ」とした。

交通運輸部科技司総合所の邢凡勝所長は記者会見で、第14次五カ年計画(2021−25年)以降、交通運輸のデジタル化・ネット化・スマート化水準が絶えず新たな段階に進んでいると述べた。第15次五カ年計画(2026−30年)を見据え、人工知能(AI)の交通運輸分野における大規模かつ革新的な応用を主な取組方針とし、「AI+交通運輸」実施意見を間もなく発表・施行するという。

情報によると、世界スマートコネクテッドカー大会は中国初の国務院が批准する国家級スマートコネクテッドカー専門会議で、2018年よりすでに7回連続で開催されている。世界の自動車産業の技術革新をけん引し、国際交流を促進し、成果と共通認識を集める重要な場だ。

工業・情報化部装備工業発展センターの瞿国春主任によると、2025世界スマートコネクテッドカー大会は10月16−18日に北京市の亦荘で開催される。テーマは「知恵を集め力を結集、ネットで無限にコネクト」。スマートコネクテッドカー分野の最新の技術ブレイクスルー、産業の趨勢および実践に焦点を絞り、安全体系、エコシステム構築、リスク管理などをめぐり議論を掘り下げることになる。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年9月25日

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